狼と香辛料:商売を描いた異色ファンタジーが完結 2度のアニメ化、400万部発行のラノベ

支倉凍砂さん作、文倉十さんイラストのライトノベル「狼と香辛料」(電撃文庫)17巻の表紙
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支倉凍砂さん作、文倉十さんイラストのライトノベル「狼と香辛料」(電撃文庫)17巻の表紙

 行商人の青年と狼の化身の少女の旅を描き、400万部を発行した支倉凍砂(はせくら・いすな)さんのライトノベル「狼と香辛料」(電撃文庫)が、10日発売の17巻で完結した。

ウナギノボリ

 「狼と香辛料」は、支倉さん作、文倉十(あやくら・じゅう)さんイラストで、06年2月に第1巻が発売。中世のようなファンタジー世界を舞台に、行商人の青年ロレンスと、狼の化身の少女・ホロが旅をする……というストーリー。剣や魔法の戦いはなく、商売のかけひきなど経済の要素を持ち込んだ異色ファンタジーとしてヒットし、08年と09年にはテレビアニメ化もされた。

 17巻は、本編のクライマックスとなる事件(16巻)の後日の物語で、エピローグという位置付け。事件の数年後、元羊飼いのノーラと女商人のエーブが、ホロの手紙を手に北へ向かう場面から始まる。

 30日には、400点以上のイラストを収録した「文倉十画集 狼と香辛料」(2940円)が発売される。A4判、204ページで、支倉さんの書き下ろし小説も掲載される。(毎日新聞デジタル)

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