WBA世界バンタム級王者・亀田興毅選手が17日、日本武道館（東京都千代田区）で31日に行われる2度目の防衛戦を前に、東京・大手町の特設リングで公開スパーリングを行った。炎天下のオフィス街に現れた特設リングに登場した亀田選手は、昼休みの会社員らを前に2ラウンドを行い、終盤には激しいラッシュで観衆を沸かせ、「暑いけど、いつもと違う雰囲気でテンションも上がる。いい感じでできたかな。まあ順調な仕上がり。あと残り2週間、集中してコンディションだけ崩さずに完璧に仕上げたい」と笑顔。対戦相手の同級7位のデビッド・デラモラ選手（メキシコ）について聞かれると、「（相手の）成績とか関係ないし。おれは自分のできるボクシングをして、倒して勝ちたい。きっちり倒します。KOでも判定でも、とにかくいい試合をして勝ちたい」と意気込んでいた。

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　31日には、亀田選手の防衛戦に先立ち、WBAスーパーフライ級王者のウーゴ・カサレス（同）に挑戦するWBAフライ級4位の清水智信選手も公開スパーリングを行った。3年ぶり3度目のタイトル挑戦に「三度目の正直なんで、死ぬ気でベルトをダッシュしたい！　最高のパフォーマンスをして、絶対に世界チャンピオンになります」と宣言。K-1からボクシングに転向し、同日にプロデビュー戦を行うアンディ・オロゴン選手も2ラウンドのスパーリングに挑み、「デビュー戦なので、みなさまの力を借りて、なんとしても勝ちたい」と“初勝利”を誓った。

　TBSでは亀田選手の試合を生放送した後、世界陸上のハイライト番組の放送を予定。先日の取材で「世界陸上には負けられへん。勝ったらリング上でボルトポーズやるよ」と宣言していた亀田選手は、この日も“世界最速の男”ウサイン・ボルト選手の決めポーズを披露するなど自信満々だった。31日に行われる亀田選手らの試合の模様は、TBS系で一部地域除き、午後7時から生放送される。（毎日新聞デジタル）