郷ひろみ：22年ぶりの邦画は「まばたき程度」のちょい役

　歌手の郷ひろみさんが25日、六本木ヒルズ（東京都港区）で開催中の「第24回東京国際映画祭」で上映された映画「サラリーマンNEO劇場版（笑）」（吉田照幸監督）の舞台あいさつにサプライズゲストとして登場し、主題歌を披露した。オレンジ色のど派手なスーツ姿の郷さんは、主題歌だけではなく映画にも約22年ぶりに日本の映画に出演したことを明かしたが「映画を見たら、まばたき程度しか出ていなかった。かなり役作りには励んだんですけれどね……」とこぼしていた。

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　映画出演を依頼された郷さんは「一つだけ不安だったのが、『せりふは？』と聞いたときに『大丈夫です』と言われたこと。本当に『ジャパーン！ ジャパーン！』としか言っていない……」と撮影秘話を話し、「僕がちょい役だったということはいわなくていいですから！」と観客に口止めをして、会場を沸かせていた。

　映画「サラリーマンNEO劇場版（笑）」は、NHKの人気バラエティー番組を俳優の生瀬勝久さんと小池徹平さんのダブル主演で劇場版化。業界5位のビール会社「NEOビール」に入社した新城（小池さん）は、老け顔の同期の早川とともに、理不尽な課長の中西（生瀬さん）、5年も契約が取れない営業の川上（沢村一樹さん）などはちゃめちゃなメンバーがそろう営業1課に配属される。量販店回り、酒卸業者相手の接待など絵に描いたようなサラリーマン生活に早くも転職を考える新城だが、ノープランで参加した企画会議でその場しのぎにある新商品の開発を提案すると、まさかの勢いで企画が通ってしまい……というストーリー。

　舞台あいさつには、郷さんのほか、生瀬さん、小池さん、沢村さん、女優の堀内敬子さん、アイドルグループ「AKB48」の篠田麻里子さんら出演者が登場。今回の劇場版からシリーズ初出演となった小池さんは「長く続いているシリーズに新参者として入ったのでプレッシャーが大きかった。その分、ファンとしてもこの作品に取り組むことができた」と話し、同じく初登場の篠田さんは「新参者で緊張したんですけれど、撮影は楽しかったですね」と振り返った。沢村さんは、役柄の“セクスィー部長”姿で客席の間を回り、会場を盛り上げた。映画は、11月3日から新宿ピカデリー（東京都新宿区）ほか全国でロードショー。（毎日新聞デジタル）