瀬戸朝香:出産後初の出演は悪女役 「普通の役よりやりがい」

スペシャルドラマ「悪女たちのメス」の完成披露試写会に登場した瀬戸朝香さん
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スペシャルドラマ「悪女たちのメス」の完成披露試写会に登場した瀬戸朝香さん

 女優の仲間由紀恵さんと瀬戸朝香さんが5日、東京都内で行われたスペシャルドラマ「悪女たちのメス」(フジテレビ系)の完成披露試写会に登場。今作が出産後初の出演となる瀬戸さんは、「ちょっとした言動や表情を表現するのが難しかったです。でも、普通の役よりこういう役のほうがやりがいはかなりありました」と手応えを見せ、「テンポ感があって最初からドキドキしてどうなっていくんだろうと引き込まれる仕上がり。いろいろ考えさせられる作品になっています」とアピールした。

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 ドラマは、「アンフェア」シリーズで知られる秦建日子さんの初の文庫描き下ろし作「インシデント 悪女たちのメス」をドラマ化したもので、現在と過去の二つの死をめぐる本格サスペンス。脳外科の世界の第一人者とされる天才脳外科医・冬実(仲間さん)は、自ら考案した最新の術式を用いた手術を成功させたはずだった。しかし、担当した患者の容態が急変し、不可解な死を遂げる。“日本の医学界の将来を変える”はずの手術が一転、医療ミスを疑われることに……。自分にミスはないと信じる冬実は手術の模様を記録しているはずのDVDを探すが、何者かによって持ち去られており、この死を発端に冬実の周りでは不可解な事件が次々と起こりはじめる、というストーリー。瀬戸さんは、冬実と敵対する医療コーディネーターを演じている。

 この日、登場するやいなや自身の手持ちマイクを落としてしまった仲間さんは、人の命に優先順位をつけてしまうような冷徹な役どころに、「人当たりのきつい、強い思惑を持った女性を演じることが難しかった。私はマイクを落としてしまうような人間味が出てしまうタイプなので、監督にこれでいいですかと毎回、聞いてました」と自身の失敗を交えて話した。初の外科医役については「手術シーンのためのリハーサルが1日設けられて、実際に直接指導も受けました。繊細な電動のこぎりみたいなものを触って、すごく特別な世界だなと思ったし、見たことのない吸い込まれそうな世界だなと興味がわきました」と撮影エピソードを語った。

 実際の医療現場で行われたという撮影について、瀬戸さんは「救急の場所を貸していただいての撮影だったので、救急が入ってきたら撮影ストップとかありました」と明かした。劇中でさまざまな“悪女たち”が描かれることにちなみ、「悪女だなと思う瞬間」を報道陣から問われた瀬戸さんがしばらく回答に迷っていると、仲間さんは「瀬戸さんはすごいさわやかだから、そんなイメージない」と“フォロー”。すかさず瀬戸さんは「知らないだけだよ! なんてね」と意味深な笑みを浮かべ、仲間さんも「女性はいろいろありますからね」と乗っかり、会場の笑いを誘っていた。ドラマは、「金曜プレステージ 特別企画『悪女たちのメス』」と題して9日午後9時から放送。(毎日新聞デジタル)

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