47都道府県芸人グルメ便:「みそちゃんぽん」 秋田・桂三若&ちぇす

1 / 8

 吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は、秋田に住む落語家の桂三若さんとお笑いコンビの「ちぇす」が、秋田のひそかなグルメ「みそちゃんぽん」を紹介します。(毎週日曜更新)

ウナギノボリ

 まんづねまれや(まぁ座れや)、おめぇたち。

 秋田に住んで1年8カ月、すっかり秋田弁が自然と出るようになっちゃった秋田お笑い大使の桂三若です。では僕の話を聞いてつかさいや~(それは広島弁やね!)。

 秋田といえばとにかく食べものがおいしい。きりたんぽに、比内地鶏に、稲庭うどんに、ハタハタに、畑のキャビア「とんぶり」に、ババヘラアイス。そんなおいしい料理をふるまってくれても、決して偉そうにしないのが秋田県民です。一言「け」(食え)と言うだけです。こちらも「く」(食べる)といえば、ほらもうそこには笑顔の花が。

 秋田の食はとにかく奥が深い。そこで秋田生まれ、秋田育ちの2代目住みます芸人の「ちぇす」に、「秋田らしいおいしい食べ物はなんかないかあ?」と聞くと「ありますよ!」と二つ返事でかえってきたのが「ラーメンショップチャイナタウン」さん。なんでもそこは、チャンポンが看板メニューだそうだが、他にはないチャンポンがあるということで、ちぇすに案内してもらい、さっそく寄せていただきました。

 「まず食券を買ってください」と言われ、券売機を見てびっくり。「なんじゃこりゃ~。チャンポンが3種類もあるぞ~」。「そうなんですよ。ここのチャンポンはみそ、塩、しょうゆから選べちゃうんです。どれもおいしいですが、とりあえずみそからいきましょう~」と、ちぇすの2人に言われるままにみそチャンポンを購入。

 「お待たせしました~」と運ばれてきたチャンポンを見てまたびっくり。「なんじゃこりゃ~。丼からあふれそうやがな~」「そうなんですよ。ここのチャンポンは超特盛り、おいしいものをおなかいっぱい食べてもらおうというサービス精神のかたまりなんです」

 「ではさっそくいただきます~」と一口食べてまたまたびっくり。「なんじゃこりゃ~。熱々でおいしい!」「そうなんですよ。この量ですが最後まで冷めないんですよ、そしてスープに麺がよく絡み、十数種類の具と絶妙のハーモニーを奏でるんです」。お前は彦摩呂か!と突っ込みつつ、あっという間に完食。

 「お~満足満足!おなかいっぱいやけどまたすぐに食べたくなるよね~」「そうなんですよ」ってお前はYESマンか!と突っ込みつつも「ここのチャンポンは何度食べても飽きのこないのが魅力ですね」。「飽き(秋)」の来ないってまるで秋田の四季やがな!と突っ込みつつも「よ~し、また明日もみそチャンポン食べに来ようぜ!」と締めようとすると、「けど、塩チャンポンもしょうゆチャンポンもおいしいですよ~」。

 わあ~、どうしよう。これは当分通わないかんがな~と1人で突っ込んで締めた夜となりました。(取材協力:ラーメンショップチャイナタウン 018・824・5925)

 ◇桂三若のプロフィル

 神戸市生まれ。1994年神戸学院大学卒業後、桂三枝(現六代目桂文枝)に弟子入り。桂三若を命名される。同年5月に池田一門会にて初舞台。その後、「ナイトインナイト」(ABC)などテレビ出演も多数。なんばグランド花月、天満天神繁昌亭、京橋花月、品川花月などを定席としている。07年には日本全国をバイクで旅し、各地で落語を届ける「落語武者修行」を行った。秋田県の住みます芸人として11年5月から活動し、12年3月には住みます芸人に与えられる第1回「日本元気大賞」のグランプリを受賞した。

 ◇ちぇすのプロフィル

 長谷川瞬、若松弘樹(ともに秋田市出身)のコンビ。02年にコンビを結成。秋田県内外で幅広く活動している。秋田県の2代目住みます芸人として12年5月から活動。桂三若とともに、毎日午後10時から「桂三若のもう一杯分話そうぜ&ちぇすの『ちぇすネット!』~YNN秋田チャンネル~」(http://www.ynn47.jp/akita/)をユーストリームで生配信中。

写真を見る全 8 枚

コラム 最新記事