今週シネマ:25、26日公開の映画 「暗殺教室-卒業編-」「バットマン vs スーパーマン」…

映画「暗殺教室-卒業編-」のワンシーン (C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT(C)松井優征/集英社
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映画「暗殺教室-卒業編-」のワンシーン (C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT(C)松井優征/集英社

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。25日には、松井優征さんの人気マンガを、アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さん主演で実写化した映画「暗殺教室」の完結編となる第2弾「卒業編」(羽住英一郎監督)、米国DCコミックスの2大人気ヒーローが激突する「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」(ザック・スナイダー監督)が公開。26日は、「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)や「花とアリス」(2004年)などの作品で知られる岩井俊二監督が、「ヴァンパイア」(11年)以来5年ぶりに手掛けた劇場長編映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」が公開される。

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 「暗殺教室-卒業編-」は、人気グループ「嵐」の二宮和也さんが前作に引き続き殺せんせーの声を担当するほか、殺せんせーの過去の姿である最強の殺し屋「死神」を演じ、殺せんせー誕生の鍵を握る柳沢教授役で成宮寛貴さん、椚ケ丘中学3年E組の元担任・雪村あぐり役で桐谷美玲さんが登場。月の7割を蒸発させた謎の生物・殺せんせーの過去や正体、本当の目的が明かされるほか、3年E組のおちこぼれ生徒たちと殺せんせーとの暗殺を通じた交流の最終局面が描かれている。フルCGの殺せんせーは相も変わらずキュートで可愛らしく、さらに今作では背中で語るような哀愁も漂わせるなど、ぐっと人間味を増している。そんな殺せんせーを「暗殺」するか「救済」するか思い悩みながら、一歩ずつ前へと進もうとする3年E組の生徒役を、山田さんや菅田将暉さん、山本舞香さんといった今をときめく注目の若手が熱演。山田さんと菅田さんが生身でぶつかり合う決闘シーンなど、アクションやバトルも満載だ。

 「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は、バットマンとスーパーマンの緊張関係に、スーパーマンに執着する大富豪の実業家レックス・ルーサー(ジェシー・アンゼンバーグさん)の思惑が絡み、人類を震撼させるほどの脅威になっていく過程が、スナイダー監督ならではの壮絶かつ驚異のビジュアルで展開していく。さらにDCコミックスのもう一人の“ヒーロー”、ワンダーウーマン&ダイアナ・プリンス(ガル・ガドットさん)が登場する。正体を隠し、昼は新聞記者として生きるクラーク・ケント(ヘンリー・カビルさん)と、そんな彼の活躍を、苦々しい思いで見つめるバットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレックさん)。やがて、2人の対決が避けられなくなる中、新たな脅威が人類に忍び寄る……というストーリー。

 「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、岩井監督が黒木華さんを主演に想定して物語を書き起こしたといい、黒木さん演じる、生徒に軽んじられながら派遣教員として働くヒロインの皆川七海が、事件や不条理に遭遇しながら成長していく姿を描いている。SNS、ひきこもり、いじめをほのめかす描写など、今の社会が抱える問題を潜ませながら、一人の人間の成長と、女同士の友情が軸で、ヒロインと絡む“なんでも屋”の男・安室行舛に綾野剛さんが扮(ふん)しているほか、シンガー・ソングライターのCoccoさんがヒロインに影響を与える女性・里中真白役で出演している。黒木さん演じる七海とCoccoさん演じる真白が森田童子さんの「ぼくたちの失敗」と荒井由実さんの「何もなかったように」を歌う場面は、今作の名シーンの一つとなっている。

 そのほか26日は、今年で45周年を迎える特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作で、1971年に放送が開始された同シリーズの第1作「仮面ライダー」で主演を務めた俳優の藤岡弘、さんが、44年ぶりに仮面ライダーとして主演している「仮面ライダー1号」(金田治監督)、小池真理子さんの半自伝的小説を成海璃子さんの主演で映画化した「無伴奏」(矢崎仁司監督)、俳優の池内博之さんと台湾の女優であるリン・チーリンさんがダブル主演した日中合作映画「スイートハート・チョコレート」(篠原哲雄監督)、女子高と男子高の演劇部が行う合同合宿を舞台に、次々と奇妙な出来事に遭遇する姿を描く、女優の森川葵さんの主演「ドロメ 女子篇」と小関裕太さん主演の「同 男子篇」(共に内藤瑛亮監督)が公開される。

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