前川清:冠番組「タビ好キ」初の全国放送で「僕は旅芸人」 加藤茶と共演で「良い奥さん…」

九州ローカルの人気番組「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」初の全国放送が決定し、会見する前川清さん
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九州ローカルの人気番組「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」初の全国放送が決定し、会見する前川清さん

 九州ローカルの人気番組「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」(九州朝日放送、日曜正午)が10月2日に初めて全国放送されることが決定し、歌手の前川清さんが5日、東京都内で会見。今回は沖縄の離島を舞台にロケを行い、前川さんは、ゲスト出演したタレントの加藤茶さんについて「加トちゃんは生きてましたね」とブラックジョーク。番組には出演していないが、妻の綾菜さんとも対面したといい、「良い奥さんもらったんだな(と思った)」と感想を明かした。

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 「タビ好キ」は、前川さんとお笑いコンビ「Wエンジン」のえとう窓口さんの“師弟コンビ”が九州をはじめとする日本各地を訪れ、地元の人々との触れ合い、さまざまな生き方を提唱しながら“珍道中”を繰り広げる人気番組で、2012年にスタート。人気番組がひしめく日曜昼の“激戦区”ながら、2014年度の平均視聴率は11.1%、同年6月には番組史上最高の14.3%を記録するなど、九州では圧倒的な人気を誇る。

 今回は「前川清の笑顔まんてんタビ好キ~南国・沖縄 離島のタビ~」と題して、沖縄の離島・慶留間(げるま)島と阿嘉(あか)島を訪問。沖縄の素朴な原風景に囲まれ、自然と生きてきた住人たちと触れ合っていく。前川さん、えとうさんのほか、スペシャルゲストとして、加藤さん、えとうさんの相方・チャンカワイさんも出演する。

 前川さんは、加藤さんが「良い嫁をもらった」と言っていたことを明かし、妻の彩菜さんについて「あの元気さ。グイグイ引っ張っていかれる。さまざまでしょうけど、加藤さんからしたらいい奥さんだったんでしょうね」とコメント。さらに「奥さんは、高木ブーさんのこと大好きなんです。ブーさんが裸になられたときの、だらっとした姿が『好きなんです』と。そうなんだ、そういう若い人もいるんだなと。加トちゃんは良い奥さんもらったんだな(と思った)」と語った。

 また、ロケについては「加藤さんも一生懸命参加してやっていただきました。加トちゃんだ、加トちゃんだ!って、すごかった」と振り返った前川さん。かつてザ・ドリフターズとコントをしたこともあるが、故・いかりや長介さんとの共演がほとんどだったといい、「加トちゃんなんかとはあいさつはしても、会話をしたことがなかった。(今回)会話できて良かった。『いやあ、いかりや長介はこうだった』『ブーさんはこうで』とかね。テレビとは関係ないんですけど」と脱線しつつ明かしていた。

 また、今回は番組初の全国放送となるが、前川さんは「僕は全国(放送)というのは興味ありませんでした。九州で見て、楽しんでもらおうという発想でしたから。うれしい部分もありますけど、大々的なのはちょっとな、というのはある」と複雑?な胸中も。「ちょっといつもとは雰囲気が違った。全国ということで自分もちょっと構えてしまった。人との会話がちょっと少なかったかな。全国放送を撮ってからレギュラーをもう一本撮ったんですけど、レギュラーの方が面白かった」と冗談めかして笑わせた。

 今回のロケでは、“仕込み”なしの番組らしく、「お盆で島の人が帰ってくるかと思ったら、帰ってくる前の日だったので人がいなかったんですよ」と苦笑交じり。それでも、島に“留学”している子供たちや夫に先立たれ一人暮らしする高齢の女性らと交流した。「見てもらいたいのは最初の(一人暮らしの)お母さんですよね。ああいった出会いが三つ四つある。悲しみの裏に笑いがある。そういう、なんか一生懸命生きてる人間像ですよね」と見どころをアピール。

 前川さんは「僕がまず歌手ではないんですよ。旅芸人ですよね。(ロケは)初対面での会話なんですよ。終わった後に、すごく疲れる。楽しかったかというと、決して、行って楽しかったということはないですね」と明かしつつ、「旅番組で人の人間性が分かって、今まで一方的に悲しい歌を歌っていたけど、歌って意外と交流できてないなと、改めて勉強になりましたね」と語り、「(この番組には)笑いってあまり必要ないんですよね。そこに面白い人がいるから笑いがあるんだけど、一人で暮らしていらっしゃる方を見て、はっと気づかされるのか励みになるのか。“伝達係”というのか、番組でそういうことができればいいのかな」と話していた。

 「前川清の笑顔まんてんタビ好キ~南国・沖縄 離島のタビ~」は、テレビ朝日系で10月2日午後1時55分~午後3時20分に放送。

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