本木雅弘:主演映画がローマ映画祭で上映 「いい記念になりました」

「第11回ローマ国際映画祭」で、映画「永い言い訳」の公式上映に出席した本木雅弘さん(左)と西川美和監督 (C)2016「永い言い訳」製作委員会
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「第11回ローマ国際映画祭」で、映画「永い言い訳」の公式上映に出席した本木雅弘さん(左)と西川美和監督 (C)2016「永い言い訳」製作委員会

 イタリアで開催中の「第11回ローマ国際映画祭」で19日(現地時間)、公式セレクションとして招待された本木雅弘さんの主演映画「永い言い訳」(西川美和監督)が上映された。公式上映には400人の観客が集まり、上映後に大きな拍手が巻き起こったという。出席した本木さんは「イタリア語であいさつをしようと思っていましたが、映画に夢中になってしまい、すっかり忘れてしまいました」とちゃめっ気たっぷりに語り、「自分の国とは離れた場所で上映されて、皆さんが物語に集中してくださっている、映画がつないでくれるものというのは、素晴らしいものだなと改めて実感しました。いい記念になりました」と話した。

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 さらに、西川監督との仕事について聞かれた本木さんは「だいたいの方が、見られたくない感情を暴き出す作風の監督だと思っていると思いますが、今回そんな西川さんが絆が壊れていく話ではなく、そこから他者とつながっていき、人間が変わっていくきっかけが生まれるという優しさが加わったところが新鮮に思えたので、ご一緒してとてもよかったと思っています」と語ると、西川監督は涙を見せたという。

 「永い言い訳」は、同映画祭で日本からの唯一の招待作品となっていて、22日に発表される「観客賞」にノミネートしている。

 映画は、直木賞候補に選ばれた西川監督の同名小説が原作。人気作家・津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)は、妻・夏子(深津絵里さん)が親友のゆき(堀内敬子さん)と旅先で不慮の事故に遭い亡くなったと知らせを受ける。その時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、ゆきの夫でトラック運転手の陽一(竹原ピストルさん)とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出ることに……というストーリー。 池松壮亮さん、黒木華さんらも出演している。全国で公開中。

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