ロンブー淳:ツイッター駆使 台本なしの「スマホ旅」第3弾 「失敗も成功もありのまま」

取材に応じたお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん
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取材に応じたお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんがスマートフォン(スマホ)で自身の公式ツイッターを駆使して地域のディープな情報を集め、さまざまな場所を訪れる番組「ロンブー淳のスマホ旅」(東海テレビ)の第3弾が大みそかに東海エリアで放送される。今回、名古屋市内を中心に行われた撮影の合間に、淳さんに番組への思いなどを聞いた。

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 ◇毎回ゼロからのスタート「不安が楽しい」

 この日のロケは、小雨が降る中、朝9時前にホテルを出発。淳さんが自ら、ロケの情報を“つぶやく”と、フォロワーから名古屋のさまざまなスポットの情報が寄せられ、その中から淳さんが「これ行こうよ!」と気になる場所を選んで、次々と移動。取材交渉が必要な場面では、自ら交渉して、現地で実際に見たり体験したりする。なかには「腕相撲に自身のある方、集まって」「武将の末裔(まつえい)の方、集まって」など、フォロワーに呼びかけることもあり、それに応えたフォロワーが集まって合流し、番組が作られる。

 ロケは1日限りで、行き先は完全に未定。果たして淳さんの興味を引く情報が届くのか、放送できる番組になるのか……撮影がスタートした時点では保証はゼロ。そんな撮影を淳さんは「毎回、不安。でもその不安が楽しい」という。

 「全部がハプニングみたいなもの。(行ってみて)思ってた以上のこともあれば、思っていたのと違うなということもある。すべてありのままやっていると、ドキドキ感が高い。ハプニングを狙いにいかなきゃと考えて、ハードルが上がると違うような気がするし、ありのままが正解。失敗も成功も楽しいことも楽しくないこともそのまま。(起こったことは)できるだけ、ありのまま放送したい」と撮影に臨んでいる。

 「スマホ旅」で求めているのは「マイナーな情報」だ。淳さんは「名古屋の人も知っている人が少ない情報や、ほかの番組が取り上げないようなことに興味がある」といい、「謎めいているもの」「なんでそんなものが、そんな場所に?」「聞いたことがない」というものをピックアップ。今回は、80代にして腕相撲がめっぽう強いレストランのマスターや、から揚げにあんこや生クリームをトッピングした不思議な食べ物などに遭遇する。

 ◇出演するのは「自由が保証されている場所」 林先生からアドバイスも

 いまのテレビ番組に対し「窮屈」と繰り返した淳さん。「『テレビは楽しくないといけない』という前提のまま作っているから苦しいんだと思う」と持論を語り、「田村淳が出ていたら、窮屈じゃない自由な表現が保証されている場所だと思ってほしい」と語る。

 また、この企画で駆使したツイッターについて聞くと「(既存の)メディアってねじ曲げる。自分が思っていないことを伝えられた場合に、(自分が直接)100%ストレートに伝えられるのがツイッター」といい、「今までは言い訳の場所もなかった。ストレートな表現の場があるというだけでメディアをもっと楽しめるようになった」と話す。そして「万一、薬物の使用疑惑をかけられたら、やっていないって言えるし、薬物検査をした検査キットを出すこともできる」とジョーク交じりに語った。

 放送は大みそか。今年はどんな1年だったかと水を向けると「『1年刻みに物事を考えるな』と言われた1年でした」という淳さん。人気予備校講師の林修さんからアドバイスされた言葉だといい、「尺度が1年だと、1年の目標を立てて達成できた、できないって焦らなくて済むんじゃないかな。2、3年刻みで物事を考えられるようになれれば」と考えている。

 番組は「東海のイイとこみんな教えて! ロンブー淳のスマホ旅」と題し、31日午後4時50分~午後5時45分に放送。

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