名探偵コナン
#1143「乱歩邸殺人事件(後編)」
11月23日(土)放送分
WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。4月30日午後9時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW ユーリー・ノルシュテインの、話の話。~アニメーションの神様 終わらない挑戦~」の番組プロデューサーを務めるWOWOW制作局制作部の藤原麻知プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
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ロシアの偉大な“アート・アニメーションの神様”ユーリー・ノルシュテイン。切り絵を主体に、時には浮世絵や水墨画の手法も大胆に取り入れて、これまでにない繊細で緻密な独自のアニメ世界を切り開き、日本の高畑勲、宮崎駿をはじめ、世界中の名だたるクリエーターたちから深く敬愛されています。そんな彼の創作の源泉に迫るドキュメンタリーです。
ノルシュテインさんには、人生を懸けて制作しているアニメーションがあります。1981年に制作を始めた「外套」。36年たった今も制作は続いており、さまざまな理由からいまだ完成に至っていません。なぜそんな長期間にわたって一つの作品を作り続けられるのか? “アニメーションの神様”とまで言われるノルシュテインさんとは、一体どんな人物なのか? 多くの人々の心を打つアニメーションは、どうやって生まれているのか? そんなシンプルな疑問が、この企画を生みました。
世界屈指のクリエーターであるにもかかわらず、ノルシュテインさんはとても気さくで、我々取材陣を快く受け入れてくださいました。30年来の友人である高畑勲さんとの京都へのプライベート旅行や、めったに取材を入れないモスクワの制作スタジオ、さらにはご自宅にまでカメラを入れさせていただきました。そんな密な取材の中から、ノルシュテインさんの人となりや、クリエーターとしての姿勢、社会に対する思いなどを自然に引き出すことを心がけました。
愛犬クージャ、奥様でノルシュテイン作品の美術監督であるフランチェスカさんとの心温まるシーンをカメラに収められたこと。大変だったのは、ノルシュテインさんの制作スタジオが雨漏りで、1度目のモスクワ取材でほとんど撮影できなかったことでしょうか(笑い)。
ノルシュテインさんのアニメーション制作の手法が見られることはもちろん、彼が今まで語ってこなかった、作り続けることへの葛藤や苦悩……、それでもやるのだ、という不屈の精神。高畑勲さんや、チェブラーシカの生みの親・美術監督レオニード・シュワルツマンさん、ロシアの巨匠映画監督アレクサンドル・ソクーロフさんなど、さまざまな方のインタビューも交え、とても深いドキュメンタリーになっています。
「ノルシュテイン映画傑作選」も、このドキュメンタリーの直前の午後7時半から放送されます。彼を知っている人も、知らない人も、この機会に「ユーリー・ノルシュテインの世界」にぜひ触れてみてください。信念を曲げることなく不器用に生きている偉大なクリエーターに、必ず感じるものがあるはずです。
WOWOW 制作局制作部 プロデューサー 藤原麻知
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