未知の生命体を発見した6人の宇宙飛行士に降りかかる恐怖を描いたSFホラー「ライフ」(ダニエル・エスピノーサ監督)が8日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開される。地球外生命体「カルビン」の造形が新鮮。クルー最年長のシステムエンジニアのムラカミ役、真田広之さんの存在感が光る。
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国際宇宙ステーション(ISS)に乗り込んでいた6人の宇宙飛行士が、火星で採取した土壌を調べると、アメーバ状の微生物が見つかる。「カルビン」と名付けられ、宇宙生物学者デリー(アリヨン・バカレさん)の献身的な世話で細胞分裂を繰り返しながら急速に成長していく……というストーリー。ほかに米俳優ジェイク・ギレンホールさん、カナダ出身のライアン・レイノルズさん、スウェーデン出身のレベッカ・ファーガソンさんらが出演している。
初めて発見された地球外生命体が、アメーバ状の微生物というところが現実にもありそうで恐ろしい。知能が高く、好奇心も旺盛で、デリーの指先に絡みついたり、ツクシのような形で立ち上がったりと、結構カワイイやつだ。姿や仕草に一瞬ほだされるが、その思いは見事なまでに覆される。しかし、カルビンとて生きるのに必死なわけで、カルビンと乗組員の壮絶な死闘は、昨今の地球外生命体の発見に躍起になる人類への警告とも取れる。
ムラカミの活躍も特筆すべきだ。地球に残してきた身重の妻を気に掛けながら任務に当たる彼は、非常に冷静で頼れる男だ。米国、英国、カナダ、スウェーデン、ロシア出身と国際色豊かなキャストの中で存在感を示している。(りんたいこ/フリーライター)
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