樹木希林:古舘伊知郎と20年ぶり再会 “ドキュメンタリー対談”が東海テレビで放送

古舘伊知郎さん(左)と樹木希林さん。東海テレビで放送されるドキュメンタリー番組「ばあばとフルタチさん」の一場面=東海テレビ提供
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古舘伊知郎さん(左)と樹木希林さん。東海テレビで放送されるドキュメンタリー番組「ばあばとフルタチさん」の一場面=東海テレビ提供

 女優の樹木希林さんが、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんと約20年ぶりに再会し、フリートークを繰り広げるドキュメンタリー番組「ばあばとフルタチさん」が11日午後7時から東海テレビで放送される。樹木さんは番組で「ばあば」と呼ばれ、軽妙な語り口で古舘さんのプライベートに切り込むほか、自身の死に際への考えなどを語る。

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 樹木さんと古舘さんの再会は、2016年に放送された同局のドキュメンタリー番組「人生フルーツ」がきっかけ。同作は樹木さんがナレーションを務めており、同局のドキュメンタリー番組のファンで、同作を観賞した古舘さんが樹木さんとの対談を希望したという。対談は「人生フルーツ」を“課題図書”として行われたが、スタッフから細かなテーマを挙げることはせず、約2時間、2人は自由に語り合ったという。

 番組は、樹木さんが自宅から古舘さんとの対談に出かけていく様子から始まる。再会した2人は、思い出話に花を咲かせながらトークを繰り広げ、樹木さんが、古舘さんの身内の死や妻について問いかけ、古舘さんが“素”の表情を見せる場面もある。また樹木さんが「人生フルーツ」に縁のある軽井沢へ“家探し”の旅に出る様子も放送される。同局のドキュメンタリーは、社会派のイメージが強いが、今回はほのぼのとしたトーンで楽しく進行しながら、一方で人生や生き方について考えさせられる内容となっている。

 東海テレビで、ゴールデンタイムにドキュメンタリーを放送するのは異例で、同局で「ヤクザと憲法」など数々のドキュメンタリーを手がけた阿武野勝彦プロデューサーは「会社に入って36年たつんですが、ゴールデンタイムにドキュメンタリーを放送したのは、今年6月の『藤井聡太14才』が初めて。この波にうまく乗って地域のみなさんのためになる番組を(この先も)放送できれば」とコメント。「ふるさとの誇りになるテレビ局になるためにコツコツやっていく」と気持ちを新たにしている。

 人生フルーツは、90歳の建築家の津幡修一さんと、87歳の妻・英子さんの丁寧な暮らしを追ったドキュメンタリー。16年に放送され、現在、全国各地の映画館でも上映されており、観客動員17万人を突破している。9月2~22日に名古屋・今池の映画館「名古屋シネマテーク」で同局のドキュメンタリー番組21作品を上映する催し「東海テレビドキュメンタリーの世界」でも上映される。

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