ゴゴスマ石井亮次アナ:サンジャポにも出演する“名古屋のミヤネ” 目標は全国制覇! フリー転身は…

「ゴゴスマ」で司会を務めるCBCテレビの石井亮次アナウンサー
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「ゴゴスマ」で司会を務めるCBCテレビの石井亮次アナウンサー

 平日午後に生放送されている情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分)で司会を務めるCBCテレビ石井亮次アナウンサー(40)が、20日放送のTBS系の情報番組「サンデー・ジャポン」(サンジャポ)に出演する。地方局のアナウンサーが同番組に出演するのは異例で、しかも今回が2度目の出演。ソフトな見た目と時折繰り出す“毒舌”で“面白いけど出過ぎない”と人気の石井アナに、ゴゴスマやサンジャポ出演への思い、フリー転身への興味などについて聞いた。

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 ◇関東での放送は「青天のへきれき」

 石井アナは、大阪府東大阪市出身。インタビューでは、ゴゴスマでは出さない関西弁で、笑いや“毒舌”をはさみながら、どんな質問にも次々と答えていく。まさに立て板に水といったところだ。ゴゴスマは2013年4月に東海エリアで放送をスタートし、15年3月末からTBSでも放送が始まった。「関東で放送されるなんて青天のへきれき、寝耳に水でした。それに自分が生番組でニュースをしゃべるなんて、これっぽっちも思っていなかった」と当時を振り返る。

 「当初は東海エリアの“奥様向け生活情報番組”で、百貨店の物産展や今夜のおかずを取り上げていましたが、(TBSで放送が始まると)まったく数字(視聴率)が取れなくて、(試行錯誤の末)今はニュース100%。高年齢層の男性、女性にたくさん見ていただいている。東京で都議会議員選挙の取材をしたときは、たくさんの方が『見てるよ!』って言ってくださって、候補者でもないのに握手をさせてもらいました」と笑顔で話した。

 番組が変わったことで、生活も変わった。現在は、午前5時半に起き、7時に出社。「あさチャン!」(TBS系)を見ながら、全国紙5紙と、地方紙1紙に目を通す。8時からの会議でその日、取り上げるニュースを決めた後、自ら取材をするなどして放送に備えるという。「毎日のことですから、健康第一を心がけている」と言い、夜の会食は午後8時半まで。午後9時には自宅へ帰り、午後11時半には寝るという生活を1年半以上、続けている。

 「『賢いですね』と言われるより『面白いですね』と言われる方がうれしい」という石井アナ。同時間帯のライバル番組で司会を務める安藤優子さんと宮根誠司さんに対し「第3の都市、名古屋の若い人が、下手くそで、ものを知らないけど頑張ってやっているなと思ってもらえれば(安藤ファン、宮根ファンではない人の)受け皿になれるんじゃないかと思っていた。ウケを狙うことは言っても、知らないことは言わず、コメンテーターの方に教えてもらう」という姿勢が、“面白いけど出過ぎない”という評価につながっているようだ。

 ◇初めてのサンジャポ出演は「100点と思っていたが…」

 日曜朝の人気番組「サンジャポ」に初めて出演したのは今年の7月9日。「僕自身、手応えもあったし、(司会の「爆笑問題」の)太田(光)さんも面白いと言ってくれて『やった! 100点だ』と思っていたら、ある人から『全然ダメだった。サンジャポは君のネタを話しに行くところじゃない』と言われました」と肩を落とす。サンジャポは、出演者ならではの考えや意見があるから面白いという趣旨の指摘だった。

 「『君は、Aの意見も、Bの意見も、Cもなく、自分のネタをしゃべって……。自己満足ではいけない』と言われてハッとしました。僕は気持ちよくなって帰ってきましたが、次の回でいろいろと試してみようと思っています。2回目は非常に難しい。どう違う角度や切り口でしゃべれるんだろうと、非常に楽しみです」とやる気十分。一方で「バランスが難しい。僕が出演する意義は、やっぱりゴゴスマのPRなんですけど、つい自分、自分になって(我が出て)しまう」と模索中だ。

 ◇素顔は2人の娘のパパ「ものすごくいいお父さん」

 私生活では小学4年と、来年小学校へ上がる2人の女の子の父親だ。「自分でも、ものすごくいいお父さんだと思っています。イクメンではないですが、土日は絶対に一緒に遊んでいますし、嫌なこともうれしいことも話せるように、必要以上に話をするようにしています。抱きしめても嫌がりませんし、今のところ良好な関係」と目尻を下げる。

 今年は9日間の夏休みを取り、家族でタイへ旅行に行った。しかし自身が休みの間もゴゴスマは放送されており「入社17年目で初めて、早く帰って番組をやりたいと思いました。毎日、第一線で活躍されているコメンテーターの方や芸人さんと一緒に2時間しゃべらせてもらえることが、いかに楽しいか。自分なりの進歩です」と語る。CBCへは石井アナが降板したのかと残念がる声も届いていたという。

 ゴゴスマの司会は「(公私が)ちょうどいいバランス」という石井アナ。「朝はべらぼうに早くないし、夜も早ければ午後7時には帰ることができる。週に5日は仕事に没頭して、2日は家族と過ごせる。健康にも家族との時間を持つにもいいですね。毎日、楽しくて本当に充実しています」と言い、「子供も学校から帰ってから、たまに番組を見てくれています。サンジャポに出たときは僕以上に緊張していたようで『ウケていたね』と言ってくれました」とうれしそうに明かした。

 ◇フリーへの転身は? 「名古屋に骨をうずめる覚悟」

 全国ネットの人気番組に出演を果たし、自身のLINEスタンプも発売されているが「僕は運だけ。CBC制作で、関東で放送する生番組なんて、これまで聞いたことがない。たまたま僕がやっていて(関東でも)継続されただけなので」と謙遜(けんそん)しながらも、「でも運を全部使い切ってやろう!と思っています。目標はゴゴスマの発展」と熱い思いも語る。

 現在、ゴゴスマが放送されているのは、CBC、TBSのほか宮城県を放送エリアとするTBC、鳥取県と島根県を放送エリアとするBSSのみ。9月からは山口県を放送エリアとするtysで放送がスタートするが、まだ14都県。全国放送にはまだまだ道のりは遠い。
 
 「これがどんどん広がって、もっとたくさんの人に見ていただければ。(日本の)過半数の方は(番組を)知らないと思う。まずは過半数(の人に知ってもらうこと)から。出身地の関西の牙城が厳しいですね。当然、視聴率の向上も(目標に)あります」と“全国制覇”を目指す。

 前回のサンジャポでも話題に上った、フリー転身への願望を聞くと「そんなおこがましいこと、これっぽっちも考えていない。絶対にないです」と断言。「僕はこの置かれた場所で、めいっぱい咲いてやろうじゃないかと思っています。名古屋に骨をうずめる覚悟」と話しながらも、最後に「気が変わらなければ」と小声で付け足し、ひそかな野望をにじませていた。

 関西で活躍していた宮根アナが「ミヤネ屋」で全国区の知名度を得たように、石井アナが「ゴゴスマ」で“全国制覇”をする日が来るのか。まずは2回目の「サンジャポ」出演に注目だ。

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