北野武監督が裏社会に生きる男たちの抗争を描いた人気シリーズの最新作「アウトレイジ 最終章」が7日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。前作「アウトレイジ ビヨンド」の続きとなる3作目。ビートたけしさん扮(ふん)する「大友組」元組長の大友や、日韓を牛耳る国際的フィクサーの張グループ、関西の組織「花菱会」らが入り乱れての抗争が描かれる。
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関東の組織「山王会」と関西の組織「花菱会」の巨大抗争後、大友(たけしさん)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー・張会長(金田時男さん)の下にいた。あるとき、韓国出張中の花菱会の花田(ピエール瀧さん)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、韓国フィクサーと花菱会は一触即発の様相を呈し、花菱会では内紛が勃発。そんな中、大友が日本に戻ってくる……というストーリー。
たけしさんはじめ西田敏行さん、塩見三省さんら前作から引き続き出演する強面(こわもて)の面々や、新たに加わった瀧さんや大森南朋さんら豪華キャストたちによるド迫力の競演が話題。同シリーズならではの裏切りに彩られた、手に汗握るスリリングな展開も見どころだ。
たけしさん、西田さん、塩見さん、松重豊さん、光石研さんら前作のキャストに加え、新キャストとして大森さん、瀧さん、大杉漣さん、お笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造さん、池内博之さん、岸部一徳さんらが出演している。
シリーズを通して“古いタイプの極道”を演じているたけしさんをはじめ、ドスの利いた関西弁が怖過ぎる花菱会若頭・西野役の西田さん、笑顔は柔和だが大友と共にタガの外れた行動をとる市川役の大森さん、全身入れ墨で倒錯した性癖を持つ花田役の瀧さん、物静かだが不気味な存在感を放つ花菱会会長付若頭補佐・森島役の岸部さん……と曲者(くせもの)ぞろいの熱量高い“競演”が極道モノならではのすごみを帯びていて、さすがの迫力だ。
個人的には、ある意味ストーリーの鍵を握っているとも言える西田さんの極道オーラがにじみ出た強面ぶりが印象的だった。
「アウトレイジ」シリーズといえば、生き馬の目を抜く極道社会ならではの裏切りが見どころの一つ。前作を上回る裏切りに次ぐ裏切りが繰り広げられ、先を読めない展開は、まさにキャッチコピーの「全員暴走」状態だ。おなじみの雨あられと飛び交う銃弾や「バカヤロー!」などの罵声も健在で、最終章を飾るにふさわしい内容になっている。物語のラストへ向かって、狂気をまとい暴走していく大友が、どのような運命をたどるのか……結末は自分の目で映画館で確かめてもらいたい。(河鰭悠太郎/フリーライター)
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