日本アカデミー賞:役所広司が最優秀助演男優賞を初受賞 「もしかしたら…」と言葉を詰まらせる

「第41回日本アカデミー賞」で最優秀助演男優賞を受賞した役所広司さん
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「第41回日本アカデミー賞」で最優秀助演男優賞を受賞した役所広司さん

 「第41回日本アカデミー賞」の授賞式が2日、東京都内で開かれ、映画「三度目の殺人」(是枝裕和監督)で役所広司さんが最優秀助演男優賞を初受賞した。「もしかしたらという気持ちはあったんですけど……」と言葉を詰まらせながら、「是枝監督、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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 役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから、ずいぶんたちますけど、アカデミーの会場に行くと、三船敏郎さんとか三國連太郎さんとか、素晴らしい監督、スタッフの人など日本映画を支えている人たちに会うのを楽しみにしてきました。そういう人に影響を受けて、教えられたり、まねしたりして働かせてもらっています」と語った。

 また、別の映画撮影でケガをしてしまい、足をかばって歩いていた役所さんは「肉離れしたり、年をとっていますけど、薬師丸(ひろ子)さんとも『年寄り組が入りましたね』と話をしていました。高齢の方に入ってきましたけど、この賞をきっかけにまた頑張っていきます」と力強く語った。

 映画は、是枝監督のオリジナル脚本で描く法廷心理サスペンス。勝利にこだわる弁護士・重盛(福山さん)が、やむを得ず弁護することになったのは、30年前にも殺人の前科がある男・三隅(役所さん)。既に犯行を自供していたが、三隅の動機が希薄であることから、重盛は「事件の真実を知りたい」と思うようになる……という内容。

 同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で行われる。

 優秀助演男優賞は次の通り(敬称略)。

 西田敏行「ナミヤ雑貨店の奇蹟」▽西村雅彦「家族はつらいよ2」▽松田龍平「探偵はBARにいる3」▽村上虹郎「武曲 MUKOKU」▽役所広司「三度目の殺人」「関ヶ原」

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