MD松尾のヒット解析:「スーパーロボット大戦X」が首位 「ファークライ5」は大欠品

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 新作の「スーパーロボット大戦X」(PS4・Vita、バンダイナムコエンターテインメント)のPS4版が初登場首位を獲得しました。ただ、PS4版、Vita版共に前作を割る初動。PS4版は前作を超えると期待していたのですが……。テレビCMも大量投下されており、プロモーションは頑張っていたと思うのですが、年度末のタイトルラッシュに埋もれてしまったか。

 一方で、2位のZ指定タイトル「ファークライ5」(PS4、UBIソフト)は絶好調。前作「4」のPS4版、PS3版を合わせた数よりも売れているというすさまじい状況で、もちろん大欠品しています。在庫があれば1位も狙えたかもしれません。シリーズを重ねるごとにファンが増えるといういい流れになっていますね。

 ◇今週の動き

 新年度スタートということで、今週と来週は一年のうちで一番ゲームが売れない時期です。皆さん新生活で忙しく、とても遊んでいる場合ではないということです。ということで、安定したセールスの「星のカービィ スターアライズ」(NS、任天堂)が首位返り咲きと予想。続くのは「ファークライ5」で、「スーパーロボット大戦X」、「二ノ国II レヴァナントキングダム」(PS4、レベルファイブ)、「名探偵ピカチュウ」(3DS、ポケモン)あたりが追う展開とみています。

 ◇ランキングは次の通り(3月26日~4月1日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 スーパーロボット大戦X(PS4)
2位 ファークライ5(PS4)
3位 スーパーロボット大戦X(Vita)
4位 星のカービィ スターアライズ(NS)
5位 二ノ国II レヴァナントキングダム(PS4)
6位 名探偵ピカチュウ(3DS)
7位 シャイニング・レゾナンス リフレイン(PS4)
8位 スプラトゥーン2(NS)
9位 モンスターハンター:ワールド(PS4)
10位 戦場のヴァルキュリア4(PS4)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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