現実世界とVR(バーチャル・リアリティー)世界を股にかけるスティーブン・スピルバーグ監督のSFアドベンチャー作「レディ・プレイヤー1」が、20日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。映画やマンガ、ゲームなど、1980年代のポップカルチャーがこれでもかというほど登場する。主人公たちのお宝争奪戦に手に汗握りながら、「あの映画のあのシーンが!」「あのマンガのあのキャラクターが!」と楽しむことができる、オタク心をくすぐる作品だ。
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2045年。若者たちは、なりたいものになれ、したいことのできるVRの世界「OASIS(オアシス)」に没頭していた。OASISの創設者ジェームズ・ハリデー(マーク・ライランスさん)が亡くなり、彼の莫大な遺産を巡って世界中のプレーヤーが、OASIS内のどこかに眠る「宝の卵」の争奪戦を開始する。17歳のウェイド(タイ・シェリダンさん)も、OASISで知り合った仲間と争奪戦に参加するが、ある巨大企業が戦いに加わったことで、ウェイドたちの試練は過酷なものになっていく……というストーリー。
原作は、アーネスト・クラインさんのSF小説「ゲームウォーズ」。ウェイドのオアシス内の仲間で、故・三船敏郎さんをモチーフにしたダイトウを、俳優で男性バンド「PrizmaX(プリズマックス)」のリードボーカルの森崎ウィンさんが演じる。
「AKIRA」の金田のバイクに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン、ガンダムにキングコング、さらにチャッキーやキティちゃんなど、80年代に流行したサブカルチャーのアイテムがひっきりなしに現れる。あるホラー映画の名場面が登場するシーンでは再現率の高さに舌を巻くと共に、ウェイドたちが置かれている状況と、その映画の絶妙なミスマッチ感に吹き出してしまった。
ウェイドたちのお宝争奪戦では、ゲームの中に入り込んでしまうような興奮を味わえた。ただ、本筋が怒涛(どとう)のように押し寄せる傍らでポップカルチャーアイテムがひっきりなしに現れるため、それらを見付けるためにはかなりの集中力と目ざとさが要求された。1回目はストーリー重視で、2回目はアイテム探し重視でなど、見るポイントを決めて複数回観賞することをお勧めする。(りんたいこ/フリーライター)
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