WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。4月30日午後6時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW フィギュアスケーター エフゲニア・メドベージェワ 絶対女王 試練の冬~平昌オリンピックまでの3か月~」の番組プロデューサーを務めたWOWOW制作部の小林慶吾チーフプロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
――番組の概要と魅力は?
絶対女王と呼ばれ圧倒的な強さを誇ったメドベージェワ選手。彼女にとってこの冬は試練と呼んでも過言ではない厳しい出来事がいくつも重なった季節となりました。彼女がそれらに真っすぐ向き合い、立ち向かうその姿に純粋に心を打たれます。
――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
うれしかったことは、世界中が熱狂するオリンピック、そのメダリストのドキュメント番組を手掛けることができるチャンスはそうそうない貴重な経験ということです。
つらかったことは、当社(WOWOW)はオリンピック放送権を保持しない放送局であるため、平昌五輪の動画を番組で1秒も使用することができなかったことです。
大変だったのは、ロシア語は言葉の言い回しや感情表現のニュアンスが日本語と違う部分が多く、この番組は日本国内で放送するものであることを踏まえできるだけニュアンスを変えずに言葉や文脈の解釈を行う部分については大変だったと思います。
――番組の見どころを教えてください。
まず、練習風景など普通なかなか見ることができないような映像素材をわりとしっかりした尺で紹介できていること。五輪の前はテレビ媒体はもちろん多種多様な媒体でたくさんのアスリートの特集をしており、金メダルの最有力候補だったメドベージェワ選手も複数の放送局で取り上げられていたと思いますが、テレビ媒体に関していえば、この番組は、それら五輪特集番組の1コーナーで取り上げるような短尺のものではありません。ドキュメンタリーではいわゆる練習風景などはある程度のボリューム(尺)で見せることで初めて伝わる部分や考えるまたは思う部分があります。単純に話題の選手である彼女を「紹介する」報道的な番組ではなく、彼女を「知る」ことができるドキュメンタリー番組として、それらの映像のボリュームは見どころの一つであるといえるでしょう。
WOWOW制作部 チーフプロデューサー 小林慶吾
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