大泉洋:吹き替えの仕事にぼやき 芝居合わせないと「本国からクレームが…」

劇場版アニメ「グリンチ」の日本語吹き替え版製作発表会見に出席した大泉洋さん
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劇場版アニメ「グリンチ」の日本語吹き替え版製作発表会見に出席した大泉洋さん

 俳優の大泉洋さんが13日、東京都内で行われた劇場版アニメ「グリンチ」(ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー共同監督、12月14日公開)の日本語吹き替え版の製作発表会見に登場。日本語吹き替え版で主人公のグリンチの声優を務める大泉さんは「とんでもなく難しいんですね。(グリンチ役のベネディクト・)カンバーバッチさんが声を入れていて、カンバーバッチさんのお芝居に合わせないと、本国からクレームが来るんです。『これ違うじゃないか』って」とぼやいた。

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 続けて、「(せりふと映像を)合わせるレベルがすごいんですよ。(静かに)階段を上るシーンで、『シッシシシシシー』って声を合わせたら、『ごめんなさい、(せりふの)“シー”が1個足りない』って。それだけ細かい」と明かし、「ハリウッドの作り方は、カンバーバッチさんの芝居に合わせるでしょ。彼のお芝居は自由なのに、それに合わせる僕は必死ですよ。まあー、細かい。ここまでと知っていたら、やらなかったですわ」と話して、周囲を笑わせた。

 イベント終盤、サプライズでカンバーバッチさんからのビデオメッセージが流れ、「(大泉さんは)グリンチよりひねくれていると聞いています」とカンバーバッチさんに言われた大泉さんは、「こういうのがあるって言わないとダメだって。冒頭から(カンバーバッチさんを)“ディスった”じゃん。だめだよ、会った途端にけんかじゃん」とクレームを入れていた。

 この日の会見には、同じく日本語吹き替えを担当する杏さん、「ロバート」の秋山竜次さん、横溝菜帆さん、宮野真守さんも出席した。

 同作は、「ミニオンズ」などを手がけた米スタジオ「イルミネーション・エンターテインメント」の新作劇場版アニメで、ドクター・スースの名作絵本「グリンチ」をアニメ化。洞窟の中で暮らし、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓(さんろく)の村人たちにいじわるをして楽しむグリンチ。とにかく不機嫌で孤独なグリンチはやがて、村中のみんなが大好きな“クリスマス”を盗むという、とんでもない計画を立ててしまう……という内容。

 日本語吹き替え版では、グリンチと心を通わせるお母さん思いの優しい少女シンディ・ルーを横溝さん、シンディの母・ドナを杏さん、クリスマスが大好きでとにかく陽気なグリンチの隣人のブリクルバウムを秋山さんが演じ、宮野さんはナレーターを務める。

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