ゴゴスマ石井亮次アナ:マイク一本で初の単独トークライブ開催へ 鶴瓶の一言で即断即決

自身初の単独トークライブについて語ったCBCテレビの石井亮次アナウンサー
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自身初の単独トークライブについて語ったCBCテレビの石井亮次アナウンサー

 平日午後に生放送されている情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(CBC・TBS、月~金曜午後1時55分)で司会を務めるCBCテレビの石井亮次アナウンサーが、初めて単独でトークライブを行うことが15日、明らかになった。「マイク一本、映像なし、しゃべりだけ」で行われるライブで、落語家の笑福亭鶴瓶さんに「年に1回は舞台に一人で立って、一人でしゃべったほうがいい」とアドバイスされたことをきっかけに、即断即決したという。石井アナに聞いた。

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 ◇アドバイス受け即断即決 年内開催にもこだわり

 鶴瓶さんからアドバイスを受けたのは、9月23日に放送されたMBSラジオの番組「MBSヤングタウン」にゲスト出演した際だと振り返る石井アナ。同番組の収録から数日でアナウンス部長に掛け合い、熱意が買われて、すぐに開催が決まった。「思い立ったが吉日」と年内実施にもこだわり、約3カ月後の12月21日に開催する。

 講演会の経験もなく、ラジオでのフリートークの経験も「あまりない」が、構成作家を入れる予定はないという。完全なフリートークは「憧れ」でもあったといい、「自分の半径500メートルぐらいのことでやりたい(話したい)。音も映像もなしで、マイク一本で1時間半、お客さんに楽しんでもらえるのかどうか。(自分にとって)究極の恐ろしいイベント。失敗する可能性は大ですが、苦しんでやってみようと思っています」と気合十分だ。

 現在は骨格作りの段階で「アンテナの張り方が変わってきた。今までが携帯電話で(電波が)2本立っていたとしたら、今は3本。芸人さんのライブも見に行くようになった」と、アイデアを常に持ち歩いているタブレット端末にメモしている。「考え出すと眠れない。練習の仕方すらよく分からない。一語一句決めるのもおかしいし、構成だけでいくという恐ろしいこともできないし……。年末に向けて相当しんどい作業が続くと思う。ドンズベリする可能性もある」と不安を口にしながらも、充実感をにじませる。

 ◇ゴゴスマヒットも向上心隠さず 後輩アナに悔しい思いも

 東海地方発のゴゴスマは、15年に関東地方で放送を開始して以降、着々と放送エリアを拡大。それに伴い石井アナも、知名度と人気を拡大し、ゴゴスマ以外の他の番組にゲスト出演することも増えた。今年は初の著書「こんにちは、ゴゴスマの石井です」(ワニブックス)も発売している。

 順風満帆に見えるが、石井アナは、交友もある10歳年下の毎日放送の福島暢啓(のぶひろ)アナが、TBSの安住紳一郎アナのラジオ番組「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ)で安住アナの代役に呼ばれたことを挙げ、「悔しい。彼がまた上手にやるんですよ」と心境を吐露。また「もっと上手になりたい」と向上心を隠さない。

 他番組に出演することで刺激を受けることも増えたといい、「2~3年前だったら自信がなくて(単独ライブを)やれていなかったかも。最近、妻に『前はずっと物おじしていたのに、堂々とやるようになったね』と言われる。言葉を変えるとテングになっているのかもしれませんけど……。テングになってはいませんが、それ(今の自分)を打ち崩して、リセットする意味でもいいのかな」と自らにムチを打つ覚悟だ。

 ◇アナウンサーならではのトークライブに

 「単独ライブが成功したら、フリーアナ転身どころか、芸人に転身?」と水を向けると、以前と変わらず「とんでもないです」と恐縮。「芸人でも落語家でもない、局アナなのに、トークライブをやっている。名古屋のほかのアナウンサーが2、3年後に見に来るとか……そんなのが理想ですね。笑いがあるのが正解とは限らない」とアナウンサーならではのフリートークにこだわりを見せる。

 鶴瓶さんのアドバイス通り、トークライブは、今回を第1回として年1回の開催が目標だ。「10年たって、こんな大きなホールでできるようになりましたと言いたいですね」と語り、「日本で最も地味だけど、日本で最も力が入っていて、苦しんだ末、41歳の男が何を話すのかというところを見ていただければうれしい」と呼びかけた。

 「アナウンサーのしゃべりとは」という命題に向き合った石井アナが、一つの答えを出すイベントになりそうだ。

 トークライブは「『こんにちは、ゴゴスマの石井です』発売記念 こんばんは、一人でしゃべります」と題し、12月21日午後6時から、CBC第1スタジオ(名古屋市中区)で開催。チケットは1000円で100枚限定。10月19日に各プレイガイドで発売。

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