ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回はオードリーの若林正恭さんと、日本テレビの水卜麻美アナウンサーがMCを務めるシチュエーションコントバラエティー「犬も食わない」(同局、毎週金曜深夜0時半放送)だ。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
「犬も食わない」は、現代人の「犬も食わないディスり合い」をコント仕立てで描くバラエティー。「モテなくなったら終わり」と豪語する“港区おじさん”と「遊びは飽きた」とあきれる“マラソンおじさん”とのディスり合いや、どんな投稿にも可愛い自撮りをアップする“自撮りマスト女子”と、SNSをチェックして痛い投稿を探すことをつまみに酒を飲む“インスタパトロール女子”とのディスり合いなど、世の中でじわっと起きている小競り合いをコント仕立てで紹介。VTRを見た若林さんと、水卜アナがどちらを応援するかをSNSにアップするという内容だ。
何といってもテーマにしているシチュエーションのセレクトというか“犬も食わなさ具合”が絶妙。前述の“自撮りマスト女子”VS“インスタパトロール女子”のほか、2日深夜放送の第3回では、“ミスコン出場女子”(小倉優香さん)と“脱ミスコン女子”(丸山礼さん)の「アナウンサー志望女子バトル」と、“若者は金使えおじさん”(レイザーラモンRGさん)と“若者のことわかってますおじさん”(ルシファー吉岡さん)のディスり合いを放送。ガツガツした野心で可愛い子ぶる“ミスコン出場女子”にイラっとさせられながらも、一歩引いた目線で構えている“脱ミスコン女子”にも、これまたもやもやしたものを感じる。パワハラ気味の“若者は金使えおじさん”にはあきれてしまうが、“若者のことわかってますおじさん”の無理している感も痛々しい。“自分ファースト”の傍若無人さと、他者に向けた“こじらせ”の悪寒。要はどちらも絶妙にイヤな感じなのだ。
そんな「どっちもイヤ」というシチュエーションで、究極の選択を迫られるMCの若林さんと水卜アナ。かつてスタバでグランデを頼めなかったというエピソードがあったりと、どちらかといえば内向的なイメージが強かった若林さん。最近はプロレスやゴルフ好きを告白するなど、変化をうかがわせているが、この番組でもそんな“ネオ若林”が垣間見える。
他方の水卜アナも深夜番組ということもあってか、かなりのぶっちゃけぶり。「スッキリ」「ヒルナンデス!」の明るいイメージとは一変した“ブラック水卜”の姿をあらわにしている。特に今回の「アナウンサー志望女子バトル」では、自身のブレークで開通したとされる女子アナの「水卜ちゃんルート」についても、なかなか強烈なコメントを寄せている。必ずしも2人の意見が対立しないのもバラエティーとしては珍しいが、これもコレでアリなのでは。2日深夜0時半から放送。
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