テレビ試写室:「イノセンス 冤罪弁護士」 坂口健太郎が“変わり者”弁護士に 川口春奈との掛け合いも

連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第1話の一場面=日本テレビ提供
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連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第1話の一場面=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は19日午後10時から放送される、俳優の坂口健太郎さん主演の連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系)の第1話だ。初回は15分拡大で放送。

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 ドラマは、連続ドラマ「ガリレオ」(フジテレビ系)、「S -最後の警官-」(TBS系)、「ハゲタカ」(テレビ朝日系)などの古家和尚さんが脚本を担当する本格弁護士作品。有罪率ほぼ100%という日本の裁判で、「冤罪(えんざい)」を晴らすという“奇跡”を起こすため、執念と情熱、そして「科学」を武器に、主人公の弁護士・黒川拓(坂口さん)が逆転劇に挑む。

 坂口さん演じる主人公・黒川拓は、日本では不可能に近いとされる逆転無罪を3年で5件も勝ち取ったすご腕弁護士だが、常に金欠で自身が所属する法律事務所の物置に住み着いているという変わり者。整理整頓が苦手でマイペースでひょうひょうとしているが、どこか憎めないキャラクターが、坂口さんにぴったりとはまっている。

 そんな拓に振り回される同事務所の新人弁護士・和倉楓を演じるのが、川口春奈さん。手伝いとして拓と共に弁護活動にあたることになる。マイペースな拓と、そんな拓にイライラさせられっぱなしの楓の掛け合いも見どころだ。川口さんは、ドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日系)でもヒモ男を更生させようと奮闘する彼女を演じたが、ちょっとダメな男をしかる姿が魅力的だ。

 第1話で拓が弁護を担当するのは、自宅に放火した罪で起訴された阿蘇重雄(吉田栄作さん)。拓は、その犯行が信じられないという重雄の妻・恵美子(中島ひろ子さん)から依頼を受ける。すでに重雄は犯行を自白していたが、拓は彼に“ある質問”を投げかけることで、警察から虚偽の自白を強要されたことを告白させる。変わり者の拓が、冤罪弁護となると暴走してしまうほどの情熱を見せる。

 ドラマは公式サイトで「ヒューマン・リーガル・エンターテインメント」と紹介されているように、「冤罪」を巡る人間ドラマ、法廷での掛け合い、科学を用いた実証実験といったさまざまな要素が詰まった見応えのあるエンタメ作品に仕上がっている。

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