中尾明慶:「まんぷく」岡の恋に感慨 「死ぬとき、一番の友達と思えるのは森本」とも…

NHK連続テレビ小説「まんぷく」に岡幸助役で出演している中尾明慶さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「まんぷく」に岡幸助役で出演している中尾明慶さん (C)NHK

 女優の安藤サクラさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」に岡幸助役で出演している中尾明慶さん。ヒロインの福子(安藤さん)の夫・萬平(長谷川博己さん)の即席ラーメン作りを手伝う形で、森本(毎熊克哉さん)と共に再登場したのはいいが、なぜか2人そろって香田家の次女・吉乃(深川麻衣さん)に一目ぼれ。その“恋のバトル”の行方も気になるところだ。劇中では「たちばな塩業(=塩軍団)」時代から8年が経過したという設定だが、「あの岡と森本が恋をするって。8年前からは想像がつかないですよね」とどこか感慨深げな中尾さんに、話を聞いた。

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 ◇あの硬派な岡が…「小学生や中学生みたいな恋をしている」?

 塩軍団の岡といえば、真面目な性格ではあるが、自尊心が高く、けんかっ早いので、同僚とぶつかることもしばしば。時に騒ぎを起こして会社に迷惑をかけることもあった。それでけに中尾さんは、吉乃に恋を、しかも一目ぼれというのがピンとはきていない様子。「あれだけタカちゃん(岸井ゆきのさん)の魅力が分からないって言っていたのに、その妹を好きになるって。『女なんて』と、硬派なタイプだったのが『めっちゃ可愛い、キラーン☆」というタイプに変化していた」と驚いている。

 中尾さんよると、「もともとの岡らしさと、恋をしている岡の可愛さのバランスがどっちに偏ってもいけなくて、両方が絶妙に出ないといけないなと思っているところ」だといい、「8年たつと人は結構成長するとは思いますが、大人になったとしても変わらない部分も絶対にあるはずですから、台本に描かれてないそういった一面を、要所要所で表現できたらいいなと考えています」と話す。

 そんな意味でも「この先、吉乃ちゃんを巡って森本との関係はどうなっていくんでしょうね」と中尾さんは興味津々。「『紳士協定』結んでって、そんな恋愛あります!? でも『抜け駆けすんなよ』って、岡と森本が目も合わせず約束したのかなと想像すると、なんだか、あの2人らしいなと思えました。岡は、吉乃ちゃんのことがすっごくタイプなんじゃないですかね。転校生が来て『可愛いー、しゃべりたいなー』と思っている、小学生や中学生みたいな恋をしているんだと思いますよ」と笑顔で推測する。

 さらに「実際に話してみたら、吉乃ちゃんは柔らかい雰囲気で優しいところがあって、ますます好きになる。岡みたいな男には、映画をすっぽかしたりするくらいがちょうどいいんじゃないですかね。簡単にぱっと振り向いてもらえなくて、振り回されているぐらいのほうがいいと思います」と理解を示す。また「吉乃ちゃんは計算高いわけじゃないし、約束すっぽかされても『あー忘れちゃったあ!』とあっけらかんとした女の子。それに岡は女性にはたぶん怒れないタイプ。女性に何か言われたら、しゅんとしそう。だから、吉乃ちゃんに振り回されても怒らないのだと思います。『吉乃ちゃんは岡がもらうぞ!』という意気込みで演じていますが、どうなるのか3人の今後を楽しみに見ていただきたいですね」と視聴者にメッセージを送った。

 ◇“恋のライバル”森本への思い 2人の関係性「非常に演じがいがあります」

 “恋のライバル”森本への思いも聞いた。「森本とはケンカしかしてきていませんが、塩作りの後半あたりから、意外と森本が岡の行動の良き理解者になってきているなと感じることがあったんです。だから、岡が死ぬときに、一番の友達だと思えるのは森本だと思います」ときっぱり。

 さらには「仲は悪いし、嫌いだ嫌いだと言いながらも、半面、実はめちゃめちゃ仲良しなんじゃないかな。すごく仲が悪いけど、歯車があったらものすごく楽しい組み合わせというか。森本が最高な友達だ、と岡自身は今は気づいていないんだと思います。この先さらに年齢を重ね、ある時、ふと“友人”というものを考えたときに『あいつなのかな』って思い浮かぶんでしょうね」としみじみと語る中尾さん。

 「家族のいない岡が、戦後からずっと一緒に生きてきたのが森本です。お互い多くを語りませんが、気づいたら結構よく隣にいるんです」とどこかうれしそう。「2人が萬平さんのラーメン小屋を作りに行くときも、どこかで待ち合わせたのかな、とか裏設定を想像してみると、意外と仲がいいですよね。作業中も『あれ、取れ』とか、その程度しか会話していませんが、ああだこうだとケンカしながら小屋作りして、客観的にみたらすごく仲がいい。ケンカしてもあんまり引きずらないのは、男同士ならではの友情なのかなって気がします。この2人は、吉乃ちゃんや、萬平さん、神部(瀬戸康史さん)を通してしゃべるんです。面と向かってしゃべることがあまりない関係性がとても面白くて、非常に演じがいがあります」と語った。

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