俳優の窪田正孝さん主演の映画「初恋」(三池崇史監督、2020年公開)に、大森南朋さん、染谷将太さん、小西桜子さん、ベッキーさん、村上淳さん、塩見三省さん、内野聖陽さんが出演することが16日、明らかになった。また、窪田さんが演じる葛城レオを含めた各キャラクターのビジュアル、特報も公開された。
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映画は、類いまれな才能を持つプロボクサー・葛城(窪田さん)が主人公。葛城は、負けるはずのない相手との試合でKO負けをして、人生の歯車が一気に狂い、アンダーグラウンドの世界に足を踏み入れる。そこで、人生で最高に濃密な一晩を過ごすことになり……という展開。同作は、三池監督初のラブストーリーで、フランスで開催される「カンヌ国際映画祭 2019」の「監督週間」に選出された。
大森さんはアンダーグラウンドに足を踏み入れた刑事・大伴、染谷さんはヤクザの策士・加瀬、内野さんはヤクザきっての武闘派の権藤、小西さんは不遇な家庭環境からアンダーグラウンドと関わるようになった少女・モニカ、ベッキーさんはヤクザの一員であるヤスの彼女ジュリ、村上さんはヤクザの核弾頭の市川、塩見さんはヤクザの事実上のトップの組長代行をそれぞれ演じる。小西さんは、オーディションで3000人の中から、物語の重要な役どころとなるモニカ役を射止めた。
各キャストのコメントは以下の通り。
「殺し屋1」以来とにかくガッツリ久しぶりの三池組に参加できて、最高に楽しかったです。しかも撮影が新宿・歌舞伎町。19年前の「殺し屋1」撮影の時の残像が何度もよみがえりました。三池監督また、お願いします。映画「初恋」はカンヌ映画祭で世界の方々に衝撃を与えると信じております。
危ない香りと火薬の香りが劇場に充満する、とても香ばしい極上ラブストーリーでございます。カンヌで世界の三池監督ファンが大興奮間違いなし、ということは、日本中のスクリーンで大爆発でございます。私も爆発しました。三池監督に感謝でいっぱいでございます。
私に課せられた任務はとにかく武闘派の権化! 今の時代では生きにくい昔気質の任侠の男、権藤で出演できたこと、とてもうれしく毎回撮影現場に行くのがとても幸せでした。なぜなら、三池さんは、映画を深く愛し、スタッフを愛し、出演者を愛しながら、さまざまな苦境と闘うユーモアたっぷりの監督だったからです。初恋という題名からこんな映画ができると誰が想像したでしょう。とにかくとても胸がすっきりするような映画です。三池ワールドで大暴れする喜びを感じられた日々でした。三池さんが描き出した、日常と非日常の対比が、日本以外の世界でどんな受け止められ方をするのかとても興味があり楽しみです。モラルとは全く関係ないところに気持ちよく存在する三池映画の魅力を諸外国の皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです。
この「初恋」という映画の一員になれたこと、本当にうれしく思っています。撮影はだいぶ前ですが、参加させていただけた喜びというのは今も続いています。「映画っていいなあ」とずっと余韻にも浸っています。本当にありがとうございました。三池監督、カンヌ国際映画祭の監督週間選出、おめでとうございます。この映画がカンヌで上映されるなんて本当にうれしいです。映画をご覧になるカンヌの方々は、私がバラエティータレントであることをまだ知らないでしょうから、ヨーロッパ方面では女優という設定で生きてみたいです(笑い)。以前、バラエティーのロケで誰もいないカンヌの映画祭会場を歩き、「いつか私もここを歩く!」みたいなことを言いましたが、今回、こういう形でカンヌにお邪魔できるとは……夢のような体験をありがとうございます。
色濃く影響を受けた90年初頭のVシネマ。その代名詞ともいえる三池崇史監督との仕事は憧れでした。ありがたいことに初めて監督の作品に参加することができました。さらなる欲が出ました。“また三池組をやりたい”と。それでいいんだと思います。役者は渇いていていいものだと思うからです。カンヌ国際映画祭へ。映画祭のチャンピオンであるカンヌへ窪田くんを筆頭に新人の小西さんもと聞きました。まさしく映画には夢があると再確認しました。そしておめでとうございます。
三池崇史と肩を組む。
映画は虚構である、それ故に私たちはそこに生きている人間の実を吹き込むことに全力を尽くす。それがなければ三池監督はオーケーを出さない。不具合な体を持って、私は、この映画「初恋」に挑んだ。明日のことより、今このワンカットを全力で懸命に生きた。そのさまをその実を撮り肩を組んでくれた。ありがとう、三池監督。
オーディションの時は三池監督やスタッフの皆さんが、一人の人間として真っすぐに向き合ってくださいました。たとえオーディションでもこういう出会いがあるから、この仕事を始めて良かったと思えたことを今でも覚えています。出演が決まったと聞いた時は、腰を抜かすくらい驚きました。すぐには実感が湧きませんでしたが、皆さんに選んでいただけたことが本当に本当にうれしかったです。モニカは普通の女の子ではないので演じる上での不安もありましたが、「だからこそお芝居に正解はないし、失敗もないんだよ」という監督の言葉に支えられました。他のキャスト・スタッフの皆さんのお陰で楽しみながら、何とか最後までモニカでいられたと思います。今までの人生で一番刺激的で、幸せな時間でした。この作品に参加できたことは、一生の財産になりました。心から光栄です!
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