チャンネルはそのまま!:芳根京子主演ドラマが民放連賞・最優秀賞に HTBが初の快挙

HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」に主演した芳根京子さん(C)佐々木倫子・小学館/HTB
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HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」に主演した芳根京子さん(C)佐々木倫子・小学館/HTB

 女優の芳根京子さん主演で今年3月に5夜連続で放送された連続ドラマ「チャンネルはそのまま!」(北海道テレビ放送=HTB)が、2019年日本民間放送連盟賞の番組部門テレビドラマ番組で「最優秀」を受賞した。HTBが同賞で「最優秀」を受賞するのは、2013年の「特別表彰部門 青少年向け番組」で受賞した「ありがとう いのち~みんな君が大事~」以来6年ぶりで、番組部門テレビドラマ番組で最優秀を受賞するのは初めての快挙となる。

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 「チャンネルはそのまま!」は、札幌在住のマンガ家・佐々木倫子さんのマンガが原作で、マンガのモデルとなり取材にも全面協力したHTBが、開局50周年ドラマとして制作。新社屋に移転するタイミングでモデルとなった旧社屋と新社屋の両方を使って撮影を行い、社員も多数エキストラ出演するなど、原作マンガの取材を受けたテレビマンたちが社屋を舞台に実写化した作品で、「HTBでなければできない、作り手の熱量が伝わってくるドラマであると同時に、誰が見ても楽しむことができるエンターテインメント作品に仕上がっている」と評価された。

 ドラマは、札幌のローカルテレビ局「HHTV北海道★(ほし)テレビ」を舞台に、謎の採用枠「バカ枠」で入社し、報道部の新人記者となった雪丸花子(芳根さん)が、周りを巻き込み旋風を起こす……というストーリー。飯島寛騎さん、鈴井貴之さん、「TEAM NACS」「ヨーロッパ企画」のメンバーらが出演。「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が総監督を務め、同局の人気番組「水曜どうでしょう」の名物ディレクターの藤村忠寿さんが監督、嬉野雅道さんがプロデューサーとして参加した。

 今回の受賞について、福屋渉エグゼクティブプロデューサーは「開局50周年という節目の年に、ともに歴史を刻んできた旧社屋を舞台にし、経験のないスケールに挑戦しました。撮影直前には北海道胆振東部地震が発生するなど数々の壁にぶつかりながらも、素晴らしい原作と俳優陣、スタッフに恵まれ、『チャンネルはそのまま!』を世に出すことができました。そのドラマが最優秀賞をいただき、大変光栄であり、感激もひとしおです。ローカルテレビ局が舞台となった作品が注目されたことは、きっと今テレビが向き合っている課題に何か意味をなしてくれるのでは、と感じます。これからも、北海道に根差し、HTBだからこそできる番組を制作・発信していきたいと思います」とコメントしている。

 また、ドラマ全編とメーキングなどの特典映像を収録したブルーレイディスクが2020年3月に発売されることも決定した。

 日本民間放送連盟賞は、番組、CM、放送技術の向上と、放送活動の発展を図ることを目的に創設された歴史ある賞で、全国の民放各社から応募された番組と事績を対象に年1回実施され、優れた番組、優秀と認められた事績を顕彰している。

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