終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―
第九幕 隠蔽企業に反撃の時…“決心”した遺品整理人
12月8日(月)放送分
俳優の長谷川博己さんが主演を務める2020年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(NHK総合、日曜午後8時ほか)の第3回「美濃の国」が2月2日に放送され、土岐頼芸を演じる尾美としのりさんが初登場。同回では、本木雅弘さん扮(ふん)する斎藤道三との“化かし合い”が描かれた。
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第3回では、夫を亡くした道三の娘・帰蝶(川口春奈さん)が明智荘を訪ね、光秀(長谷川さん)や駒(門脇麦さん)らと束の間の気の置けない時間を過ごし、笑顔を取り戻す。一方、道三(本木さん)は、より操りやすい土岐頼芸(尾美さん)を美濃の新しい守護として擁立しようとする。しかし、内心では道三のことを嫌う頼芸は、道三の嫡男・高政(伊藤英明さん)に自分が実の父親であるかのようにほのめかす……という展開。頼芸は、かつて道三と結託し、兄を守護の座から追い落とした過去を持ち、鷹の絵を描くのを好む……というキャラクターだ。
尾美さんは「斎藤道三役の本木雅弘さんとは、お芝居をするのが初めてで、今回共演できてすごく楽しいです。鷹の絵を描くシーンは、絵を描くのに一生懸命でしたが、絵を描きながら道三と化かし合うのが、なかなか面白かったです」と振り返る。
また、「頼芸は道三のことを怖がっているし、嫌っているので、あまり目を合わせたり顔を見たりはしません。『あまり近寄りたくない』と思っています」と頼芸の気持ちを代弁。「そして、どうにか道三の息子である斎藤高政と、家臣である光秀を手なずけようとします。そういうずる賢さが、全体を通して垣間見えたらいいなと思います」と語った。
今回、頼芸を演じるにあたり、「事前に文献や資料を読みました」としながらも、「それで役作りをするというより、現場で監督と話しながら、頼芸像を作り上げています。ですからシーンを重ねるごとに頼芸に近づいていっているという感じです」と手応えを明かす。
「『おんな城主 直虎』に出演した際にも光秀さんがいまして、『直虎』の光秀さんはすでに髪が白くなっていましたので、今回すごく印象が変わりました。光秀にも若いときがあって、いろいろなことがあり、年をとるとああなるのかと、そんなことをちょっと思ったりしました。2作品続けて明智光秀と絡むことになり、面白かったです」と話していた。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル脚本。若い頃、下剋上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜け、その教えを胸に、やがて織田信長の盟友となり、多くの群雄と天下をめぐって争う智将・明智光秀が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となる。
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