放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系、火曜午後10時)に出演する俳優の渡邊圭祐さん(26)。特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)の仮面ライダーウォズ役で俳優デビューし、今作が2作目のドラマ出演となる。今作では、「仮面ライダー電王」(同局系)で仮面ライダー電王を演じた佐藤健さん、映画「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」(杉原輝昭監督)で、「仮面ライダー1型」に変身した山本耕史さんと共演。ライダーファンからさまざまな反響が届いているといい、「なおさら愛されている作品に出ていたんだな、という実感もある」と話す。そんな渡邊さんに「仮面ライダー」を経て感じた思いや、“先輩”佐藤さんの印象などを聞いた。
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渡邊さんは、1993年11月21日生まれ。宮城県出身。2018年~2019年に放送された「仮面ライダージオウ」で俳優デビュー。趣味はロックフェス・読書・映画鑑賞。身長182センチ。
この日の取材場所に、白のスエットにブラウンのパンツをあわせたスタイルで登場した渡邊さん。すらりとしたスタイルで、端正な顔立ち。外見はクールそうに見えるが、「気分転換に行く」という銭湯では、「裸で知らないおじいちゃんとかお父さんと話す」と明かすなど、人なつっこい一面も持つ。
「ライダーで一年間やって、すごくキャラとしてのイメージが強かった。特撮って固有の人気がある作品なので、次に僕がどんな作品で、どんな役で、っていうのはすごく大切なところだと思っていた」と明かした渡邊さん。今作では、主演の上白石萌音さん演じる佐倉七瀬と同期で、血を見るのが苦手なヘタレキャラだが、患者からの人気は高いという新人看護師の仁志琉星役を演じている。
「ウォズとは真逆の、すごく人間らしくて、かつ弱々しいという役で、すごく楽しそうだなと思いましたし、(ファンの方から)どんな目で見られるんだろう? というのもすごく楽しめそうだなと思っていたので、本当にうれしかったですね」と喜びを語る。
第1話放送後から、SNSは「この病院には、仮面ライダー電王も、ウォズも、1型もいるってすごくない!?」と大盛り上がりを見せたほか、第2話では「仮面ライダージオウ」でヒロインのツクヨミを演じた女優の大幡しえりさんが登場。「仮面ライダーが渋滞」と話題を集めた。
「まず健さんがライダー出身。ライダーの、なんていうんですかね、関係者というか(笑い)。(山本さん演じる)小石川先生なんて現役ですから。いろんな声をいただけているのは、皆さんが見てくれているからだと思うので、夜の時間のドラマも見ていただけているというのはありがたいです」と感謝の思いを口にする。
“ツクヨミ”大幡さんについては、「欲を言えば共演はしたかったですけど、完全にすれ違いで」と明かしながら、「(大幡さんから)『今日私撮影』って連絡が来ていました。『へ~』って言いました(笑い)」とやりとりを明かす。
役者デビューとなった「仮面ライダージオウ」出演時との違いについて、「意識の違いは相当あるんじゃないですか?(笑い)」と率直に語った渡邊さん。「仮面ライダージオウ」当時は、「緊張よりも期待感の方が大きかった。ここからどうなっていくんだろう? というわくわく感もあるし、撮影ってなんだろう? 役者ってなんだろう? 芝居ってなんだろう? みたいな気持ちがすごく強かった」と振り返る。
「全員が一緒にスタートラインに立っていた」という当時とは違い、今作では、自身が「学生時代にテレビで見ていた」役者たちとの共演。「『絶対にセリフ飛ばせない』みたいなプレッシャーを感じながらできているので、いい緊張感の中でお仕事ができているのかな」と話す。
前作よりも「悩んでいる」というが、「どれが正解なんだろう?『(仁志は)この明るさなのかな?』『この身振り手振りなのかな?』と思ってやったのが、『オネエっぽいな』と言われたり(笑い)。まだ自分の中で調節がうまくいっていないので、そういった意味でもすごく挑戦的で楽しめています」と前向きな姿勢を見せる。
仁志役の印象については、「性格でいうとすごく真逆」と自身との違いを説明。「ヘタレって誰もが抱く男性のなりたくない像だと思うんですよ。でも愛されるわけじゃないですか。ずるいな~って、ある種憧れでもあって。別に(実際は)血を見るの苦手じゃないし、僕、あんまりリアクションしないんですよ。冷静でドライなんで。真逆で考えて考えて、『自分はこうやりたくない』というところを選んで仁志は歩かせて……という感じですかね」と話す。
共演者からの刺激も大いに受けている。どんなに疲れていても笑顔で臨み、共演者やスタッフへの気遣いを忘れない上白石さんを「人として素晴らしい人なんだなとすごく尊敬しております」と話した渡邊さん。「上白石さんがいるときは(撮影現場は)優しいパステルカラー(笑い)。ふんわりしたフローラルの香り。柔軟剤みたいな(笑い)」と表現する。
一方、上白石さんとは「違う魅力を持つ」という佐藤さんについては、「健さんがいるときは、すごく原色って感じ。すごく強い色で、ぴしっといい緊張感で……っていう真逆の現場。すごくいいお二人が上に立っているなという感じ」と話す。
昨年1月に行われた「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」(山口恭平監督)の大ヒット御礼舞台あいさつでは、佐藤さんとの共演シーンこそなかったものの、自ら撮影現場に足を運んだというエピソードを明かしていた渡邊さん。
そんな憧れの佐藤さんの印象を聞いてみると、「魅力の塊。引き込まれるような、吸い込まれるような、黒い魅力も持った方なんですけど、うまい言葉が全然見当たらなくて。“佐藤健”なんですよね。佐藤健さんは“佐藤健”なんですよ」と表現。「いろんな魅力がありすぎて、全部が深い。底知れない」と続ける。
最後に、渡邊さんが目指す役者像を聞いてみた。「どんな作品を作っていても、監督なりプロデューサーなり、作品を作る人たちに、『いてもらいたいなコイツ(渡邊さん)に』って思ってもらえるように。作品だけじゃなくて、『ご飯食いにいこうぜ』ってなったときに、『(渡邊さんを)呼んどこうぜ』みたいな。いろんな人にいてほしいなと思える人になりたいです」。
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