トータス松本:今秋朝ドラ「おちょやん」でヒロイン父役 母役に宮澤エマ

2020年度後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演が決まったトータス松本さん
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2020年度後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演が決まったトータス松本さん

 人気ロックバンド「ウルフルズ」のトータス松本さんが、女優の杉咲花さん主演で今秋から放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」に出演することが2月28日、分かった。トータス松本さんはヒロインの千代(杉咲さん)の父・竹井テルヲ役で、テルヲが連れてきた千代の新しい母・栗子を宮澤エマさんが演じる。トータス松本さんと宮澤さんが朝ドラに出演するのは今回が初。

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 103作目の連続テレビ小説となる「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生がモデル。浪花さんは戦前、「松竹新喜劇」の前身である「松竹家庭劇」に参加し、二代目の渋谷天外さんと結婚。喜劇女優としての道を歩んだ人物。戦後、「松竹新喜劇」に参加。離婚後、一時女優をやめるが、NHK大阪のラジオドラマで復活。その後、「大阪のお母さん」として映画やテレビで活躍した。今回のドラマでは実在の人物をモデルにするが、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く。

 杉咲さん扮(ふん)する主人公の千代は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。多くの芝居小屋が立ち並ぶ街で、華やかな芝居の世界に魅せられた千代は、自らも女優を目指すようになる。そして喜劇界のプリンス、天海一平(あまみ・いっぺい)と出会い、妻になるとともに喜劇女優としても花開いていくが、戦争などの不幸が重なって女優を一時引退。しかしあるラジオドラマをきっかけに奇跡の復活を遂げる……というストーリー。

 篠原涼子さんが、千代が女中奉公することになる、芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ役で、朝ドラに初出演することも発表。さらに芝居茶屋「岡安」の主人・岡田宗助役で名倉潤さん、「岡安」のライバルとなる芝居茶屋「福富」の女将・富川菊役でいしのようこさん、千代と結婚する“喜劇界のプリンス”こと天海一平役で成田凌さん、“喜劇界のアドリブ王”こと須賀廼家千之助役で星田英利さん、道頓堀の芝居小屋を一手に牛耳る鶴亀株式会社の社長・大山鶴蔵役で中村鴈治郎さん、千代の憧れのスター女優・高城百合子役で井川遥さん、千代の最初の師匠となる「山村千鳥一座」の女座長・山村千鳥役で若村麻由美さんの登場も明らかにされた。

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