テレビ質問状:「ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也」2019年夏の舞台に稽古場から密着

「ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也」のキーカット(画:松尾スズキ)
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「ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也」のキーカット(画:松尾スズキ)

 WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組「ノンフィクションW」を放送している。3月28日午後8時45分からWOWOWライブ放送される「ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也」を担当したWOWOW制作部の石川彰子プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

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 ――番組の概要と魅力は?

 大人計画主宰。作家、演出家、俳優、映画監督、はたまたシアターコクーン芸術監督。唯一無二の“おもしろい人”、松尾スズキさん初の本格ドキュメンタリー。2019年夏に公演した作・演出・出演・美術・プロデュースを務めた舞台「命、ギガ長ス」の稽古(けいこ)場密着を通じて松尾さん流の演劇の作り方や、松尾スズキさんがどんな人かが分かる番組になっているかなと思います。

 ――今回のテーマを採り上げたきっかけと理由は?

 舞台中継や、雑誌「TV Bros.」(東京ニュース通信社)を番組化した「TV Bros.TV」で松尾さんとはお仕事をさせていただいておりまして、かつ松尾さんの有料メルマガをずっと購読していて単純にファンというかファンです。興味がありました。

 それゆえにドキュメンタリーで追いかけられるのは好きではなさそうだなあと思っていたところ、松尾さんが初めて、個人プロデュースで舞台を制作するので稽古場密着してもいいと聞きつけまして、これは見たいし、見せたいなと思った次第です。

 ――制作中、一番に心がけたことは?

 番組自体も結果的にプロデューサー兼ディレクター兼カメラを「Spoon.」の菅原さんと「CMα」渡邊究さんが兼務に兼務を重ねて、ほぼ3人というコンパクトな体制で制作していたので、舞台や松尾さんに深くコミットしていく中で、本当に面白いのか……距離感みたいなところは何度も立ち返って制作しました。

 ――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 番組を作る上で悩ましかったのは、ドキュメンタリーを見るのが好きな人がそろっていたということ。そもそも舞台もドキュメンタリーが一部テーマになっていたりするのでドキュメンタリーについての舞台をドキュメントするという不思議な構図に。さらに東京成人演劇部というだけあって、みんな大人がそろっていたのと松尾さん自身がとても穏やかな人なので、ドキュメンタリーらしい激怒とかトラブルが発生しないというところでしょうか。それでも面白くなっているか……はぜひごらんいただきたい。

 台湾公演を取材しにいって、松尾さん安藤玉恵さんのキャストを入れて舞台チームが全員で8人という超コンパクトなツアーだったので、半分ドキュメンタリー班と一体化したような状態になったのが部活のようで、大変というより楽しかったです。いろいろあったけれど、大千秋楽後にメゾネット式のステキに面白い作りの宿で、全員で飛び出すUNOをやったのは解放感もあり、異様に盛り上がりました。ドキュメンタリーには出てきませんが……。

 ――番組の見どころを教えてください。

 逆に見た人の感想をモーレツに聞きたいです。

 ――視聴者へ一言お願いします。

 かつてないし、今後もないであろうほど松尾さんの稽古場に密着しております。

 2人舞台「命、ギガ長ス」の共演者、安藤玉恵さんの気持ちになって見るとより楽しめるのではと思います。

 そして安藤さんが好きになります。多部未華子さんのナレーションも必見・必聴です。

 放送当日は松尾さんの代表作でもあるミュージカル「キレイ」と密着した舞台「命、ギガ長ス」の舞台中継も放送されます。こちらも併せて楽しんでいただけるとドキュメンタリーの面白さも倍増します。

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