ノーサイド・ゲーム:“浜畑”廣瀬俊朗に「何度見ても胸熱!」と再び熱視線 役名で呼ばれる人気者へ

「ノーサイド・ゲーム」で浜畑譲を熱演した廣瀬俊朗さん
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「ノーサイド・ゲーム」で浜畑譲を熱演した廣瀬俊朗さん

 俳優の大泉洋さんが主演したTBS系のドラマ枠「日曜劇場」(日曜午後9時)で2019年7月期放送の「ノーサイド・ゲーム」の特別編が4月26日、スタートした。放送当時、「アストロズ」の不動のエース・浜畑譲を演じたラグビー元日本代表の廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)さんが話題となった。廣瀬さんは、ドラマ初出演にもかかわらず、俳優デビューとは思えないほどの好演で視聴者を沸かせた。今回の特別編が放送されるとSNSでは「浜畑に何度も勇気もらった!」「何度見ても胸熱!」「“浜畑熱”再燃した!」という声が上がるなど、再び熱視線が向けられている。ラグビー界だけでなくテレビ界の人気者となった廣瀬さんの活躍を振り返る。

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 ◇俳優と勘違いする視聴者も?

 廣瀬さんは、1981年10月17日生まれ、大阪府出身。5歳のときにラグビーを始め、大阪府立北野高校卒業後、慶應義塾大学を経て、ラグビーチーム「東芝ブレイブルーパス」に所属。1999年度にU19日本代表に選出され、2007年に日本代表入りし、2012年にキャプテンとして再び選出される。北野高校からすべてのカテゴリーにおいてキャプテンを経験。2015年のラグビーの世界大会「ラグビーワールドカップ(W杯)」では、日本代表史上初の同一大会3勝にも“陰の主将”として貢献した。

 ドラマ「ノーサイド・ゲーム」は、「半沢直樹シリーズ」「下町ロケット」などで知られる人気作家・池井戸潤さんの同名小説(ダイヤモンド社)が原作。大手自動車メーカー「トキワ自動車」本社で働いていたが工場に左遷され、低迷中のラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネジャー(GM)を兼務することになった君嶋隼人(大泉さん)が、自身とチームの再起に挑む姿を描いた。

 廣瀬さん演じた浜畑は、元日本代表で、円熟味のある華麗なプレースタイルでアストロズを引っ張る司令塔という役どころだ。放送当時、アストロズのGMに就任した君嶋に反発するシーンでの迫力ある表情や低い声で意見を述べる廣瀬さんの姿に、SNSでは「演技うますぎ!」「迫力すご!」という声と共に、「浜畑を演じてる俳優さん、誰?」といった声が上がるなど俳優と勘違いした視聴者もいたようだ。

 その後、廣瀬は、チームのために奮闘する君嶋に協力し、柴門琢磨監督(大谷亮平さん)のもと、キャプテン・岸和田徹(高橋光臣さん)と共にチームを引っ張る。ベテランとして若手メンバーの佐々一(ささ・はじめ、林家たま平さん)、七尾圭太(眞栄田郷敦さん)に的確なアドバイスをするなど、チームを強化していった。ライバルチーム「サイクロンズ」とのリーグ優勝を懸けた決戦では、膝を負傷した足を引きずりながらピッチを走り回り、トライに挑む姿が、視聴者の涙を誘い「浜畑ぁぁぁーーー!! 行けーーー!!」「浜畑の姿に涙が止まらない…」という声がSNSにあふれた。

 ◇バラエティー番組でおちゃめな一面 “本業”ラグビーの解説でも人気

 ドラマの序盤で廣瀬さんの人気は高まり、2019年9月から日本で開催された「ラグビーW杯2019」のアンバサダーを務めた。廣瀬さんが、同大会をPRをするため、日本テレビ系のバラエティー番組「しゃべくり007」(月曜午後10時)に出演した際には、ちゃっかり別の局で放送された「ノーサイド・ゲーム」の宣伝をするなど、おちゃめな面も見せた。また、日本テレビ系「ラグビー2019」のイメージソングを担当した人気グループ「嵐」の櫻井翔さんが、ドラマの最終話にゲスト出演したが、廣瀬さんと櫻井さんは慶應義塾大学の同級生で、“同級生初共演”の実現が話題になった。

 「ラグビーW杯2019」が開催されると廣瀬さんは、NHK・BS1での生中継番組で解説も担当し、視聴者からは「浜畑の解説分かりやすい!」「浜畑さん、さすがっす!」と、ドラマ終了後も“役名”で呼ばれていた。

 ラグビーに精通した人だったら日本代表として活躍した廣瀬さんの名前を知らない人はほとんどいないだろう。廣瀬さんは、それまでラグビーをあまり知らなかった「にわかファン」に、ドラマを通してラグビーの魅力を伝えた一人であり、廣瀬さんが熱演した“浜畑”という役名がここまでお茶の間に浸透しているのも、視聴者から愛されている証拠だろう。

 「ノーサイド・ゲーム」の特別編では、大泉さんのスペシャルナレーションが加わるほか、未放送カットが織り込まれる。第2夜は5月3日午後8時からTBS系で放送される。

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