女優の波瑠さん主演で、吉田修一さんの長編小説を映像化した日台共同制作ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」(NHK総合、土曜午後9時)で、主人公・春香(波瑠さん)が捜し続けてきた、思い出の台湾人青年を演じているアーロンさん。ドラマは、台湾新幹線プロジェクトの軌跡と、日本と台湾の人々の切なくも温かな人間模様を描く物語。原作や脚本から「助け合う気持ちと心はとても切実で強いということ」を感じたといい、「このご時世で『助け合い』を大切にできることはとても貴重だと思います」と話すアーロンさんが撮影エピソードなどを語った。
ウナギノボリ
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アーロンさんはアイドルグループ「飛輪海(フェイルンハイ)」のメンバーとして一世を風靡(ふうび)し、現在は俳優として活躍している。
撮影時、「90年代の台湾をずっと思い出していました」と明かすアーロンさんは、「印象に残っているシーンは、やはり春香をスクーターに乗せて台北の街を案内するシーンです。僕はあまりスクーターには乗らないけど、スクーターは僕にとってとても鮮明な小さい頃からの記憶です。スタッフたちはとても真剣に当時のスクーターを探してくれたので、おかげで僕もすぐに90年代の雰囲気に入れました」と振り返る。
ドラマは台湾に加え、日本でも撮影された。アーロンさんは「僕は日本が大好きで、毎年1、2回は行きますので、特別な感じではありませんでした。もう一つの大好きな家に帰った気分でうれしかったです」と話していて、「面白いと思ったのは、撮影は日本と台湾で行われたので、日本のスタッフも台湾に行き、台湾のスタッフも日本の現場に来たということです。現場でスタッフたちがお互いの言葉で簡単な会話をするのをよく見かけました。例えば台湾スタッフが日本語でほしいものを伝える、そして日本スタッフは中国語で答える。そのやりとりが可愛いなと思いました」と思い出話を披露した。
最後に「(ドラマは)3話だけですが、台湾と日本の間の絆を深く、鮮やかに描いた物語だと思います。純粋な90年代、テクノロジーの急速な発展は始まったばかりでしたが、全てに希望と活力があふれる時代でした。恋愛ももちろんです。当時の恋愛は現代よりもっとストーリー性があったと思います。僕たちが出演した『路~台湾エクスプレス~』を気に入っていただければ、応援していただければうれしいです」と視聴者にメッセージを送った。
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