俳優の山崎賢人さんが、坂口拓さん主演の映画「狂武蔵(くるいむさし)」(下村勇二監督、8月21日公開)に出演することが6月12日、明らかになった。山崎さんは、坂口さん演じる宮本武蔵に親友を討たれ、仇(かたき)討ちに燃える武士・忠助(ちゅうすけ)を演じ、映画では初となる侍役に挑戦している。
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山崎さんは、2019年公開の映画「キングダム」で坂口さんと共演しており、同作には下村監督もアクション監督として参加。山崎さんは「撮影中に大切なことを身をもって教えてくれた大好きな拓さんと下村さんの映画を復活させたい、お二人の魂がこもった現場に立ち会いたいという気持ちで参加させていただきました」と、今作への出演理由を明かしている。併せて、坂口さんと山崎さんの姿を収めたポスタービジュアルも公開された。
「狂武蔵」は、坂口さんが約9年前に撮影した未完成作品を復活させ、新たに劇場公開される映画。77分ワンシーン・ワンカットで撮影され、坂口さんがたった一人で400人を斬り捨てるアクションに挑戦している。
1604(慶長9)年、9歳の吉岡又七郎と宮本武蔵(坂口さん)との決闘が行われようとしていた。武蔵に道場破りをされた名門吉岡道場は、既にこれまで2度の決闘で師範・清十郎とその弟・伝七郎を失っていた。面目を潰された一門はまだ幼い清十郎の嫡男・又七郎殿との決闘を仕込み、一門全員で武蔵を襲う計略を練ったのだった。一門100人に加え、金で雇った他流派300人が決闘場の周りに身を潜めていたが、突如現れた武蔵が襲いかかる。突然の奇襲に凍りつく吉岡一門。そして武蔵一人対吉岡一門400人の死闘が始まる……というストーリー。
ーー初めての時代劇だと思いますが、何か意識したことは?
時代背景や忠助のバックボーンを下村さんと相談して刀の抜刀から構えは稲川先生につけていただきました。「侍」という運命を背負い、正しくあろうとする一方で吉岡一門という組織の中でのしがらみにあらがえずにいた忠助が憎き相手であるべき武蔵に対して羨望(せんぼう)を覚える忠助の葛藤を意識しました。
ーー「狂武蔵」に参加したきっかけは何ですか。
キングダム撮影中に大切なことを身をもって教えてくれた大好きな拓さんと下村さんの映画を復活させたい、お二人の魂がこもった現場に立ち会いたいという気持ちで参加させていただきました。
ーー作品の感想について。
本作の77分間に及ぶ戦いのなかで、さらに高みに上っていく姿が記録されています。「なぜここまで戦うのだろう」と思わずにはいられませんが、一度やると決めたことはやり遂げる、拓さんの曲げられない信念を感じ、そんな拓さんの姿に本当の「侍」を見た気がします。
賢人くんだからこそ、この作品の本当の意味を理解し、熱い思いに賛同してくれた。戦友として大変感謝しています。少年のような瞳の奥には、実は火傷するほど熱く漢気あふれる山﨑賢人がいる。
自分にとって一番思い出深いこの「狂武蔵」に、山崎賢人が出てくれたこと、本当に感謝している!
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