木村拓哉:「BG」スタートに「心から良かった」 撮影再開初日から率先してフェースガード

連続ドラマ「BG~身辺警護人~」に出演する木村拓哉さん(右)と斎藤工さん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「BG~身辺警護人~」に出演する木村拓哉さん(右)と斎藤工さん=テレビ朝日提供

 木村拓哉さん主演の連続ドラマ「BG~身辺警護人~」の新シリーズ(テレビ朝日系、木曜午後9時)が6月18日にスタートする。主人公・島崎章を演じる木村さんと高梨雅也を演じる斎藤工さんが、新シリーズ始動に向け“素直な心中”を告白した。

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 ドラマは当初の予定より約2カ月遅れでスタートする。木村さんは「予定していた新シリーズのスタートが2カ月遅れること自体、初めての経験で……」と明かし、「この苦渋の決断にGOを出してくださった関係者の皆さんには、いろんな覚悟や責任があったことを察すると同時に、タイムラグを埋めるため、以前ご覧いただいたかもしれない前シリーズをパッケージし直して届けることに対しては正直、最初は戸惑いました。そういう意味で、僕にとっても非常に大きい経験でしたね。こうして今、新シリーズをお届けできる日を迎えることができて、心から良かったなと思います」と語る。

 斎藤さんは「僕はこの2カ月間、たとえ撮影がなくても『BG』という船のクルーの一員である状態に、すごく支えられていました。もちろん、事態が刻々と変わり、いろんなことを諦めなければならない状態の中で、自分の気持ちが沈みそうなこともあったんです」と告白し、「でも、『なんで分かるんだろう!?』というようなタイミングで、木村さんが連絡をくださって……! そこで『僕は今、BGの途中にいるんだ!』と認識できて、モチベーションも途切れなかったので、とてもありがたかったし、たくましかったですね」と木村さんに感謝する。

 撮影現場について木村さんは、「鬼の牛歩並みの前進はしていますけど(笑い)、今までと同じ作業、同じ進み方はできないというか……。再開初日は正直、リハーサル中ずっとマスクとフェースガードをするという“新しい文化・形容”を受け入れることに、抵抗があったんですよ」というが、「でも、今日に至っては、むしろ『これが“新しい当たり前”なんだ』と、素直に受け止められるようになりましたね。スタッフが全員、そういうモチベーションで臨んでいるからこそ、僕らも意識改革ができたんだと思います」と前向きだ。

 また斎藤さんは「忘れもしない、再開初日にフェースガードをした木村さんが『早く、これをニュースタンダードとして捉えた方がいいんじゃないか』とおっしゃって……。これがまた、めちゃくちゃ似合っていて(笑い)、初日からトレンドにしてくれたんですよ。木村さんのおかげで僕もアップデートされたな、と感じた初日でした」と振り返る。

 ドラマは“護(まも)る”ことがテーマの一つだ。今「BG」を放送する意味について聞かれた木村さんは、「マスクしかり、みんなが今マナーとして実践している行為の源にある思いは、自分が感染したくないからじゃなく、もし自分が無症状の感染者だった場合にうつしたくないから。自粛期間も、人のことを考え、思いやりながら、行動してきた時間だったと思うんです」と振り返る。

 続けて「もちろん飲食業の方など、今でも死活問題に直面していらっしゃる方たちがたくさんいますし、置かれた境遇によって“まもる”という言葉に当てはまる漢字も、文字の色の濃さも大きさも違う。各々の“まもる”があると思うんですけど、必ずそこには大切な相手がいて、その人たちのために何か行動を起こしたり、踏ん張ったりしていらっしゃると思うんです。『BG』もその一つの延長として、僕らは作業していきたいと思います」と語っていた。

 新シリーズについて木村さんは「大変お待たせいたしました! 新シリーズを見てくださる皆さんに対してフィジカルな身辺警護をするのはちょっと難しいですけど、メンタルに関しての身辺警護はできるんじゃないかな、と思います。ぜひ新シリーズを受け取っていただいて、メンタルのガードに使っていただけたら、うれしいです」とアピール。

 また斎藤さんは「僕はですね……この2カ月間、自分でも鏡を見て『ああ、老けたな』と思って」と笑うと、木村さんから「(撮影中断前と画面が)つながらないじゃん(笑い)!」と突っ込まれ、「そうなんです。そこを見どころにしちゃいけないんですけどね(笑い)。ただ、新シリーズはそういうことも起こりうる状況で作られた、今まで以上に作り手と受け取り手の“見えない距離”が近い作品。ほかのドラマも含めて、“特別な瞬間”を目撃してほしいな、と思います」と語っていた。

 「BG~身辺警護人~」は、2018年1月期に放送されたドラマで、今回のシーズン2は、民間警備会社の身辺警護課に所属していた島崎章が「弱き者の盾になる」という使命を貫くため、“利益優先”の組織を飛び出し、私設ボディーガードとして奮闘する姿が描かれる。

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