柴咲コウ:「35歳の少女」で制服姿披露も「遊川さんを一生恨もうかなと」 坂口健太郎と撮影振り返る

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連続ドラマ「35歳の少女」主演の柴咲コウさん(左)と共演の坂口健太郎さん=日本テレビ提供

 女優の柴咲コウさん主演の連続ドラマ「35歳の少女」(日本テレビ系、土曜午後10時)第4話が、10月31日に放送される。本作で、10歳のときに自転車で事故に遭い、25年後に心は10歳のまま35歳の体で目覚めた時岡望美を演じる柴咲さん、望美の小学校のクラスメートで初恋の相手で、目覚めた望美に寄り添う広瀬結人を演じる坂口健太郎さんが、4話の放送を前に、これまでの撮影の舞台裏や、ドラマの反響を語った。

 ◇望美の泣きわめくシーン「代弁してくれる」

 ――3話まで放送されました。ドラマの反響はお二人の耳にどのように届いていますか。

 柴咲さん:私は撮影をしているときには、どういう評価なのか積極的には見ないようにしているんですけど、身近な人からは作品について連絡をもらうことがあり、今回はちょっと多くいただいているかなという気がしています。

 坂口さん:僕もいろんな方から連絡をもらったり、「今までの坂口とちょっと違うよね」っていう声もありました。この作品自体がとてもエネルギッシュというか、パワーがあるので、その熱に触れたたくさんの方々から感想をいただきましたね。

 柴咲さん:今、時勢的にちょっと鬱屈しているというか、我慢せざるを得ないことも多い中で、望美ちゃんがあれだけ泣きわめいたり、感情を爆発させたりというシーンを見て、「代弁してくれる」というか、そういうふうに見てくださってる方もいるみたいです、“涙活”的な(笑い)。

 ――1話で泣きわめいた望美に対して結人もひょう変するシーンがありましたが、お二人は結人をどのような人物だとみていますか。

 坂口さん:正直言うと、1話、2話の段階では、まだ彼がどういう人間かがわからなかったんです。彼の怒りのエネルギーはどこから引っ張ってくればいいのか難しくて。でも根本はとっても優しい子だなと。今自分が置かれている状況に納得がいってないんですが、ちょっと軽い言い方をすると「いいやつだな」と思ってますね。

 柴咲さん:こういう人は多いんじゃないかなって思いますよね。不可抗力というか、自分の意思ではどうにもできない事象が起きたときに、挫折しちゃったり、放棄しちゃったり、どう生きていったらいいかわからないって思い悩んでいるけど、表面上はそれを見せないで過ごしてる。実は結構いらっしゃるのかなって。

 坂口さん:あと、人間臭いんですかね、とっても。

 柴咲さん:起きたことに向き合うかどうかが大きなポイントになると思うんですけど、まだ向き合えてない結人が描かれてますよね。望美が出現したことによって触発される一方で、“めんどくさい、過ぎたこと、もういいじゃん、楽して生きたい”って感じなんですが、それってまったく本音じゃないわけじゃないと思うんですよ。

 坂口さん:うんうん。

 柴咲さん:そういう負い目やわだかまりがある状態で生きていく時点で、心が縛られてるわけですよね。けど、いつかはそれに抵抗したり見つめ直したりしないといけない。望美が来たことによって、その時期にきていて、そういうふうに向き合おうとしている姿勢って美しいなと思います。

 ――ご自身の役柄や演じ方について脚本家の遊川さん、大平(太)プロデューサーと相談はされてますか。

 柴咲さん:私は結構しています。

 坂口さん:僕もしますね。

 柴咲さん:台本に書いてある言葉を字面で見ると、違和感があったり、どういうテンションで言ったらいいか迷うときもあって、そういうとき現場でも相談するんですけど、なんとなくではなく、的確に指示をくださったり、アドバイスしてくださいますね。

 坂口さん:僕はクランクインくらいのとき最初に言われたのが、「根本的に結人はすごく声がでかい」「オーバーにやってくれ」と。それで、ほんとにわざとらしくやるというよりは、自分の中の解釈での“オーバー”でやっています。ただ、プロデューサーの大平さんから、「結人ってすごく遊川さんに似ている」って言われたんです。「遊川さんが思う“ちょっとむしゃくしゃしていること”を結人に乗せて書いている所はあると思う」って聞いたので、「遊川さんをちょっとまねてみよう」みたいなときもあったりしますね(笑い)。

 ◇4話では「ちょっとだけ大人になってくる姿」も

 ――柴咲さんは4話で制服を着て、実際の中学生とお芝居をなさいましたが、裏話があれば教えてください。

 柴咲さん:みんな真面目。私のほうが不真面目だなと思った。

 坂口さん:あはははは。

 柴咲さん:礼儀正しいし。私があの時代のときは、あんなにしっかりできなかったな(笑い)。

 坂口さん:へー!

 柴咲さん:みんないい子で、お芝居も全部完璧に覚えてて。当たり前だけど(笑い)。ただ、制服に関しては(脚本の)遊川(和彦)さんを一生恨もうかなと。望美としてすごく必要なくだりなので、もちろんね、納得してやっていますけど(笑い)。

 ――望美が成長していく過程を演じるうえで柴咲さんが気をつけていることはどのようなことですか。

 柴咲さん:ちょっとずつちょっとずつの積み重ねで成長を見せていくところもあって、特にそれが3話だったと思うんですね。細かいセリフ回しやちょっとしたニュアンスで変わってしまうような。4話になると、また特徴が強く出てきて、母親や結人くんに対する態度なんかも、ある意味わかりやすくなってくるかなと。

 坂口さん:確かに3話が一番微妙なところでしたね。

 柴咲さん:だから実は望美は“小学校3、4年生”じゃなくて、“5、6年生”くらいになってたかな、くらいの変化。でもまだ混在してるわけですよ、その辺の幼さっていうのも。甘えたいなって気持ちと、ちょっと成長したいなって気持ちが拮抗(きっこう)してるというか。そこが難しかったかな。

 坂口さん:でも4話になった望美によって、もちろん精神的には結人よりも下なんですけど、結人の何かが芽生えてきたり、結人の心の氷が解けてきたりというシーンもあり、もし望美が25年ぶりに目を覚ましてなかったら、結人はどうなってたんだろうって思うんですね。自分の過去をもう一度顧みたり考えることもなかっただろうし、もしかしたらもっともっと嫌なほうに行ってただろうなって。4話の後半にはそれが望美によってすごく救われて、彼女と出会えたからこそ、結人が過去をポツポツ話し始めたりするので、彼女が成長するのを助けてるつもりで自分が助けられてるんだなって思ったりしますね。

 ――第4話を楽しみにしている視聴者の方にメッセージをお願いします。

 坂口さん:やっぱり僕としては、さっきの話と重なっちゃいますけど、実は結人が救われていたというところをぜひ見ていただきたいですね。

 柴咲さん:序盤は押せ押せで“成長するぞーっ”ていう望美が描かれているんですが、その分、摩擦や衝突も増えてくるので、そこも見どころです。そして、家族や結人くんとの関係も、今までの小学生らしい“好き”“すてき”だけではない、もう一歩成長した、ちょっとだけ大人になってくる姿が垣間見られるかなという回になっています。

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