麒麟がくる:坂東玉三郎が語る「挑戦」 正親町天皇役「作り込まず、自然に」意識 信長との対面シーンは…

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で正親町天皇を演じる坂東玉三郎さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で正親町天皇を演じる坂東玉三郎さん (C)NHK

 俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第30回「朝倉義景を討て」(11月1日放送)から、歌舞伎俳優の坂東玉三郎さん演じる正親町(おおぎまち)天皇が本格登場する。玉三郎さんは「大河ドラマは初出演で、私に務まるかどうか心配でしたが、いただいた役が正親町天皇という古典的な存在でしたので、演じることができるかなと思い、参加させていただくことになりました」と明かしている。

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 正親町天皇は第106代天皇。上洛(じょうらく)した織田信長(染谷将太さん)と絶妙な距離を保ちながら、没落した朝廷の存続を図る。ビジュアルのキャッチコピーは「美しく高貴な帝(みかど)」だ。

 玉三郎さんは「正親町天皇は、高貴で美しい帝と呼ばれています。そこにはプレッシャーを感じていますが、なるべく作り込まず、自然に見えるようにできたらと思います。光秀(長谷川さん)の存在や信長の存在、動乱の世の中に対しても俯瞰(ふかん)して見ている、包み込むような存在でいることを心がけています」と話す。

 また「天皇ですから、資料なども公開されておらず具体的にはつかみいくい役でもあります。今後は、どこまで正親町天皇として“居るだけで何かを感じさせる”ことができるかが課題だと思っていますし、挑戦だと感じています。こんな人がいたんだと、皆さんに納得してもらえるような人物になれたらいいなと思います」と語る。

 さらに「第30回では、信長と初対面します。染谷くんとのシーンは楽しかったですね。芝居の間は、言葉を一言二言しか交わさなかったのですが、とても有意義な時間を過ごせました。彼は、これまでとは違った信長像を自分のものにされていると思います。正親町天皇と信長のやりとりにもぜひご注目いただきたいと思います」と視聴者に呼びかけていた。

 「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。

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