麒麟がくる:光秀を恋する乙女にした? “帝”坂東玉三郎が語る「会って伝えたかった」こと

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で正親町天皇を演じる坂東玉三郎さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で正親町天皇を演じる坂東玉三郎さん (C)NHK

 俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第36回「訣別(けつべつ)」が12月13日に放送された。同回では、三条西実澄(石橋蓮司さん)の助力で、光秀(長谷川さん)が帝(坂東玉三郎さん)と言葉を交わすシーンがあった。

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 光秀は帝の姿を目にすることはなかったものの、「目指すはいずこぞ?(帝)」、「穏やかな世でございます!(光秀)」、「その道は遠いのお。朕(ちん)も迷うておる。なれど迷わずに歩もうではないか。明智十兵衛、その名を胸にとどめおくぞよ(帝)」といったやりとりがあり、帝はその存在を光秀の胸に刻み込んだ。

 “帝”こと正親町天皇を演じている玉三郎さんは同シーンを振り返り、「朝廷は、信長(染谷将太さん)に金銭面で助けられています。でも、いずれ手に負えない存在になるだろうとも思っている。その信長に対する懸念は、光秀も同じでしょうね。ですから、光秀に会って伝えたかったのは、お前が信長のことを見守ってくれよ、ということではないでしょうか」と語っている。

 またSNS上では、「帝に気に入られましたな、十兵衛」「これはもう一生、推しについて行くしかないな明智さん」「あー、この帝に言われたら謀反でも何でもするわー」「十兵衛、恋する乙女やないかい」「武士が、なぜ天皇に手を出さなかったが、うなずけるシーン」「人間国宝(玉三郎さん)に名前なんて呼ばれちゃったら、そりゃあの恍惚(こうこつ)顔になるよね」などといった感想が並んだ。

 「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。

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