松尾スズキ:長澤まさみは“起爆剤” 舞台「フリムンシスターズ」制作裏話 WOWOWで2月放送

舞台「COCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』」のビジュアル
1 / 4
舞台「COCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』」のビジュアル

 女優の長澤まさみさんが出演し、松尾スズキさん作・演出の舞台「COCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』」。2020年11月12日に劇場「シアターコクーン」(東京都渋谷区)で上演された舞台の模様が、WOWOWプライムで2月20日午後2時半から放送される。今回の放送に先駆けて、松尾さんが制作の裏話を語った。

ウナギノボリ

 「フリムンシスターズ」は、ふるさと・沖縄での忌まわしい過去を記憶から消し去り、今は東京の西新宿で暮らす女、そこで出会う絶不調のミュージカル女優、女優と友達の同性愛者の男の3人を軸とした物語。長澤さんのほか、秋山菜津子さん、阿部サダヲさんらも出演する。

 2000年初演の舞台「キレイ~神様と待ち合わせした女~」を手がけて以降、舞台作品の筆を執ってこなかったことを明かす松尾さん。「フリムンシスターズ」を手がけようと思ったきっかけについて、松尾さんは「いつか2本目を、しかも『キレイ~神様と待ち合わせした女~』を作ってから20年の過程で糧として得たものをちゃんと活用した、真日本製のミュージカルを作ってやろうという思い、あと一本がほしいっていう思いを、ちょうどそこにぶつけようという気持ちになれたっていうことですよね」と明かす。

 さらに、「フリムンシスターズ」の着想のきっかけについて、「まずは長澤さんという存在があった」と語る松尾さん。「長澤さん、秋山さん、阿部の3人のバディーものみたいな構想があったんですけど、コクーンでやるんだったら音楽劇がいいなというのを思っていました」と話す。

 「意外と阿部と秋山さんって長いんですけど、コンビみたいな役っていうのは初めて。この掛け合わせがうまくいくといいなとは思っていたんですけど、けいこすればするほど、相性バッチリだなと思いました」と手応えを語る松尾さん。「そこはうまくいくのは大体予想はついていたんですけど、長澤さんがそこに起爆剤と言うか、ビリヤードで打った球みたいにバシーンと入っていく感じ。これが思った以上にうまくいって、もうほくほくしてましたね」と喜びをにじませた。

写真を見る全 4 枚

テレビ 最新記事