杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・千代(杉咲さん)の子供時代を演じて話題となった子役の毎田暖乃(まいだ・のの)ちゃん。4月26日に放送された第101回からは、千代のめい(異母妹の子)である春子役として“再登場”。見事な演じ分けを披露し、再び注目を集めている。2019年度前期の朝ドラ「なつぞら」のヒロイン広瀬すずさんの楽しそうな姿を見て、演技の世界に足を踏み入れたという暖乃ちゃんに、撮影の裏話などを聞いた。
ウナギノボリ
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暖乃ちゃんは2011年9月25日生まれの9歳。「広瀬すずさんがすごく好きで、『なつぞら』ですずさんが楽しそうにしているのを見て、私もやってみたい」と思い、事務所に所属したのが2019年のこと。同年の9月末にスタートした戸田恵梨香さん主演の2019年度後期の朝ドラ「スカーレット」で、大島優子さん扮(ふん)する熊谷照子の長女・雪子を演じ、子役として第一歩を踏み出した。
「おちょやん」のオーディションでは、約500人が参加者の中から抜てきされ、「『うそやろ?』って思いましたが、よかった、うれしいなという気持ちでいっぱいでした」と当時の心境を明かす暖乃ちゃん。
そんな暖乃ちゃんは「おちょやん」の序盤、“ちび千代ちゃん”ことヒロイン千代の子供時代を演じ、大人顔負けの演技を披露。終盤に春子役で再登場すると、春子を見事に演じ分け、SNSでは「ののちゃんすごすぎ」「ちび千代ちゃんの演技はすごい」「同じ顔なのに違う子になっててすごいな」といった声が上がった。
二つの役を演じ分けるのに気をつけたことは、「千代は早口で負けず嫌いなので、『アホ』って言われても『なんや!』ってすぐに感情を出せるけど、春子は一度、心で受けとめるタイプ。性格もおばあちゃんの栗子さん(宮澤エマさん)に似て、おっとりしているんです。しゃべるスピード、言葉遣いとか気をつけて演じました」と撮影を振り返った。
自分勝手で自由奔放な父・テルヲ(トータス松本さん)の都合で、幼くして奉公へ出されてしまった千代。劇中では、そんなテルヲとけんかばかりしていた千代だが、暖乃ちゃんは松本さんとの共演について、「私のお気に入りのイスは、お父ちゃんの膝の上だったんです(笑い)。いつも『座らせて』って、お父ちゃんのところへ行ってました。カメラが回っていないときは、『お父ちゃん、好き好き好き!』という感じでした(笑い)」と裏話を明かしてくれた。
弱冠9歳の暖乃ちゃんだが、趣味はなんとミシンと編み物で、「ミシンでは、大きくない小物入れとか作って、練習しています。編み物は最近できていないんですけど……」と照れ笑い。学校で好きな教科は体育、国語、算数、理科、社会、道徳で、苦手なのが音楽。「リコーダーとアカペラが苦手なんです」と明かした。
「おちょやん」から生まれたミニ番組「背中あわせのけんか音頭」では、メインボーカルを務めていたが、「メインボーカルって聞いて、『これは頑張らなあかんやつや』って思いました。練習して、歌も踊りも完璧にできるようにがんばりました」とにっこり。
今後も女優として活躍することが将来の夢で、目指すは「杉咲花さん」のような女優だとか。「私がちゃんと出たドラマはこれが初めてなんです。『これを超えられるぐらい、すてきな現場ってほかにはない』と思えるぐらい、楽しかったです。だから大人になっても、憧れの女優さんは杉咲さんです」ときっぱり。「優しくて、スタッフさんに気遣いできて、演技も上手な杉咲さんのような女優さんになりたいです」と目を輝かせていた。
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