コントが始まる:“瞬太”神木隆之介と“母”西田尚美の再会「ジーンときた」 第4話「捨て猫」伏線振り返り(ネタバレあり)

ドラマ「コントが始まる」第4話の一場面=日本テレビ提供
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ドラマ「コントが始まる」第4話の一場面=日本テレビ提供

 俳優の菅田将暉さん主演の連続ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系、土曜午後10時)の第4話が5月8日に放送された。同話では「マクベス」の朝吹瞬太(神木隆之介さん)が、余命わずかの母・友利子(西田尚美さん)を見舞うシーンが登場。長らく関係を絶っていた2人であったが、友利子の死の直前に再会が実現し、SNSでは「今日が一番ジーンときた」「母と子のなんて美しい時間」「ぼろぼろ泣いてしまった」といった反響が寄せられた。

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 ◇“安藤”伊武雅刀がもう一人の親に 「ワン、ワン、ワン」が伏線に

 同話で描かれたコントは「捨て猫」。コントでは、瞬太演じる猫が最終的に一人の男と出会うことになるのだが、これは、父親も母親も失ってしまった瞬太が、アルバイト先の焼き鳥店の店主・安藤(伊武雅刀さん)と出会う姿と重なる。同話では、安藤が「(自分を)親だと思ってくれて構わねぇからな」と瞬太に告げるシーンが登場し、瞬太が新しい“家族”と出会う姿が描かれたのだった。

 安藤は焼き鳥店で注文を受けたメニューの数を確認するときには、必ず英語になる。同話では、皮、ハツ、軟骨を一本ずつ注文された安藤が「皮、ハツ、軟骨。ワン、ワン、ワン」と口にするシーンが登場するのだが、これが同話の伏線の一つ。「捨て猫」で瞬太演じる猫は、出会った男から「何だよ! 犬じゃなくて猫かよ」と言われてしまうのだが、猫は男に気に入られようと「ワン、ワン、ワン」と犬になりきっていた。

 ◇大事なことは「3回」 瞬太の好物はミートソーススパゲティ

 第4話では「マクベス」の高校時代の恩師・真壁(鈴木浩介さん)の「大事なことは3回言う」というせりふが登場するのだが、「ワン」の回数が3回であることともつながっている。さらに、瞬太と友利子の再会シーンでは、瞬太が「断じて認めない」という友利子が瞬太を叱るときの口癖を言うシーンがあったが、その際瞬太は「死ぬなんて認めねぇかんな、俺を置いてくなんて認めねぇかんな、断じて認めねぇかんな!」と「認めねぇ」を3回口にしている。

 ちなみに、第4話ではつむぎ(古川琴音さん)が里穂子(有村架純さん)に、「瞬太が酔っ払ったときに食べたくなる食べ物」について尋ねていたが、同話の終盤で瞬太が、つむぎが作ったミートソーススパゲティを食べるシーンが登場し、“答え”が明かされる形になった。ミートソーススパゲティは、瞬太にとって、母親との思い出が詰まった料理の一つ。友利子は生前、春斗と潤平(仲野太賀さん)に、ミートソーススパゲティに粉チーズをたくさんかけた瞬太を叱ったというエピソードを話していたのだった。

 なお、瞬太が食べたミートソースは、病院に向かう瞬太と別れた後につむぎがあらかじめ作って冷凍していたもの。弱っている人を放っておけない性格で、学生時代はスランプから脱出させてくれる伝説のマネジャーとも称されたつむぎの真骨頂といえるエピソードでもある。

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