ドラゴン桜:生徒役キャストのココがすごい! 加藤清史郎編 キャリアが生み出す安定感、細やかな変化の表現

連続ドラマ「ドラゴン桜」で天野晃一郎を演じる加藤清史郎さん (C)TBS
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連続ドラマ「ドラゴン桜」で天野晃一郎を演じる加藤清史郎さん (C)TBS

 6月27日に最終回を迎える、阿部寛さん主演の連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系、日曜午後9時)。2005年に放送された人気学園ドラマの続編で、阿部さん演じる弁護士・桜木建二のもと、落ちこぼれの高校生たちが東大入学を目指し、東大専科クラスで受験に奮闘する姿を描いてきた。本作では、約1000人からオーディションで選ばれた、東大専科の生徒役キャストが話題に。ラストは天野晃一郎役の加藤清史郎さんについて、視聴者が思う「ココがすごい!」ポイントを紹介する。

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 ◇初回から「さすがの演技力」 経験に裏打ちされた安定感

 加藤さん演じる天野は、優秀な弟と比較され続けてきたことで劣等感を抱いている男子生徒。家族を見返したい気持ちはありつつも、勇気を出せずにいたが、桜木の「俺が東大に合格させてやる」という言葉に感化され、一歩踏み出すことを決意した。

 第1話(4月25日放送)では、破天荒な桜木の行為を非難する理事長・龍野久美子(江口のりこさん)に対し、天野は桜木に信頼を寄せていると告白。悩んでいる自分に寄り添ってくれたと明かし、「僕は桜木先生から学びたい」と専科入りを宣言した。

 2009年にCMで“こども店長”を演じ人気を集めるなど、子役時代から活躍してきた加藤さんは、初回から劣等感を抱きながらも、内に思いを秘めた役どころを好演。心の中にある意志を真っすぐなまなざしなどで体現。視聴者からは「さすがの演技力」「やっぱりうまい」「安心と安定の清史郎くん」と反響を呼んだほか、「画面にいるだけで作品に深みが出る感じはさすがプロ」といった声も上がった。

 ◇「変わりようがすごい」 役の成長を繊細に表現

 東大専科の記念すべき1人目の生徒となった天野は、桜木や講師陣の教えに忠実に従い、コツコツと努力を重ねてきた。回を増すごとに成績を伸ばし、第9話(6月20日放送)の大学入学共通テストではこれまでにない高得点を記録した。

 最初は自信を持てずにいた天野も、少しずつ勉強ができるようになるにつれて、徐々に顔つきがりりしく変化。後半にかけて専科の仲間に勉強を教えたり、他の生徒を励ましたりする姿も見られ、天野が一つ一つの学びを糧に自信をつけていく様を、加藤さんは丁寧に演じた。

 加藤さんが作り出した天野の変化は視聴者にも伝わり、「天野くんの顔つきが何だか自信に満ちてていい感じ」「成長バッチリ感じてる!」「変わりようがすごい」と評判だった。

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 いよいよ専科の生徒たちが東大入試本番に挑み、合格発表を迎える最終話。優秀な弟から常に見下されてきた天野の結果は……。約1年にわたる成長物語の結末を見届けたい。

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