野村萬斎:「ドクターX」で民放連ドラ初出演 米倉涼子と初共演、初の医師役

連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」に出演する米倉涼子さん(左)と野村萬斎さん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」に出演する米倉涼子さん(左)と野村萬斎さん=テレビ朝日提供

 狂言師の野村萬斎さんが、今年10月から放送される女優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演することが8月24日、明らかになった。萬斎さんは民放連ドラ初出演で、大門未知子(米倉さん)の“最強の敵”となる内科部長を演じる。また萬斎さんは米倉さんと初共演で、医師役も初挑戦となる。

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 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子を通して医療現場を描いた人気ドラマ。

 10月スタートの第7シリーズは、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」が舞台。「東帝大」は感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を採用。かつて花形だった外科は別棟の分院へ追いやられ、メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する内科が台頭し、病院を牛耳ろうとしていた……。

 萬斎さんが演じるのは、「ケミカルサージェリー」推進のかじ取りをする内科部長・蜂須賀隆太郎。院長代理も兼任する元・外科医で、超がつくほどの完璧主義者。98点、99点のオペでも自分を許せず、内科医に転科した人物だ。「薬治療」と「ケミカルサージェリー」を軸にした内科主導の組織変革をもくろんでおり、未知子の「失敗しない」オペを目の当たりにし、内科の実験的先進医療の道具として利用しようとする。

 「僕は民放の連ドラに出演するのが初めてですし、これだけ出来上がっているチームに途中から入ることに、最初は戸惑いも感じていたのですが、実際に撮影に参加して『売れている作品のチームワークはやはり素晴らしいな!』と心が躍り、今後の撮影が楽しみになりました」とコメントを寄せている。

 ◇野村萬斎さんのコメント

 長いシリーズとなっている素晴らしい作品に、敵役で出演させていただき、光栄です。いまだ決定打のないコロナ禍の今、パンデミックと向き合う蜂須賀という役は結構な大役だと感じています。蜂須賀は大門未知子や外科の前に立ちはだかる敵でありながら、内科医としては常に真剣です。“蜂”須賀だけに刺すように嫌なヤツなのかもしれませんが、その半面、医道というものに対して真っすぐな信念を持っている人なので、いつものボス・キャラとはまた違う人物像になるのではないかと思います。

 医師役は初めてですが、撮影初日に「やはり白衣を着ると、気持ちもお医者さんになるのだなぁ」と実感しました。意外だったのは、白衣は薄く見えて、実際に着ると暑いということ。今回はボスキャラ・チックに体を少し大きくしたので、そのせいもあるのかもしれませんけど(笑い)。

 何はともあれ、撮影初日にいきなり大門未知子と対立するシーンを撮影したおかげで、さらに蜂須賀という人間を理解することができました。また、初日から大門未知子にジロッと見られ、「私、失敗しないので」の言葉を聞いた瞬間、「来たー! あれだ!!」と思いました(笑い)。

 大門未知子を演じる米倉涼子さんとは、以前一度だけお酒の席でご一緒したことがありましたが、共演するのは初めて。普段からとても気さくな方ですし、演技もこの役を長年演じてらっしゃるだけに確立されていて、感心しました。また、現場も米倉さんや監督を中心にチームワークが取れていて、撮影もテキパキと進む! 僕は民放の連ドラに出演するのが初めてですし、これだけ出来上がっているチームに途中から入ることに、最初は戸惑いも感じていたのですが、実際に撮影に参加して「売れている作品のチームワークはやはり素晴らしいな!」と心が躍り、今後の撮影が楽しみになりました。

 今回は医療現場の現状にメスを入れるシリーズ。僕自身も蜂須賀という役を通して多面性を見せられるのではないかと思いますし、ぜひ最後まで見届けていただきたいです。

 ◇米倉涼子さんのコメント

 久々の「ドクターX」なので、クランクインの前日はそわそわしていたのですが、撮影初日から未知子の決めゼリフ「私、失敗しないので」を言えて気持ちよかったですし、「ついに帰ってきたな!」という実感が湧きました。

 野村萬斎さんはとっても穏やかで、すてきな方です。狂言の世界で極められている国宝級の体の動きなど、私が持っていないものを、何か一つでも萬斎さんから学べたらいいな、と思います。これからの撮影も楽しみです。

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