古川雄大:主演ドラマの主題歌を初担当 音楽活動への思いも語る

「FOD」のオリジナルドラマ「私の正しいお兄ちゃん」で主演を務める俳優の古川雄大さん(C)モリエサトシ・講談社/フジテレビジョン
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「FOD」のオリジナルドラマ「私の正しいお兄ちゃん」で主演を務める俳優の古川雄大さん(C)モリエサトシ・講談社/フジテレビジョン

 「ミュージカル界の貴公子」と呼ばれる俳優の古川雄大さんが主演を務める動画配信サービス「FOD」のオリジナルドラマ私の正しいお兄ちゃん」が、10月15日から順次配信されている。ドラマは、過去を背負った男女の切ない純愛ラブストーリーで、古川さんは主人公の謎多き青年・内田海利役を務める。また、自らが作詞・作曲した楽曲「指先、手」が主題歌に採用。ドラマの主題歌を手がけることが夢だったという古川さんに、音楽活動への思いや、今作への意気込みを聞いた。

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 ◇「主題歌を手がけることは夢だった」

 ドラマは、女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載されたモリエサトシさんの同名マンガを実写化。大学生の木崎理世(山谷花純さん)は、アルバイト先で、両親の離婚のため生き別れになった兄に似た面影を持つ海利という青年に出会う。海利に惹(ひ)かれていく理世だったが、あるきっかけで「海利は殺人者なのでは?」という疑惑が持ち上がり……と展開。最愛の兄を殺された理世と、殺してしまった海利の切ない恋模様を描く。

 理世のことを心配し見守る刑事役で堀井新太さん、理世の兄役で長谷川純さん、海利の過去に携わる役どころで佐津川愛美さん、橋本マナミさん、理世のバイト先の店長役でダンディ坂野さん、理世の地元の刑事役に飯田基祐さんも出演する。

 今夏放送された連続ドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」(テレビ東京)で、テレビドラマ初主演を果たした古川さん。今回は2度目のドラマ主演に加えて、主題歌も担当するということで、「主演第2作目ができるという喜びと、主題歌も担当させていただける喜びを感じて。主題歌を手がけることは夢というか、目標として頑張ってきたので、その願いがかなってよかったです」と笑顔を見せる。

 原作を読んだ際には、展開が全く読めないストーリーと、しっかりと描かれる恋愛模様が印象に残ったといい、「光が見えてくる、すてきなお話だなと思いました」とコメント。「好きな人のお兄ちゃんを殺してしまった、という感覚はなかなかないので、イメージを膨らませてお芝居をしました」と話す。

 ◇高校生のときから曲作り

 姉のギターを手にしたことをきっかけに、高校生のときから曲作りを行っているという古川さんは、2008年からアーティスト活動を行っている。「21歳のときにアーティスト活動を始めたので、その頃からちゃんと(曲を)作り始めたという感じです。高校のときに作っていたのは、本当に趣味というか(笑い)」と話す。

 主題歌は、今作の撮影を通して自身が感じたことをテーマに、作詞・作曲を担当した。主人公とヒロインが互いに足りない部分を補い合って愛を深めていき、なくてはならない存在になっていくことから、「恋愛において、自分の足りない部分を補ってくれる存在を求めるというのは自然なことで、重要なことなのではないかと、このドラマを通して感じました」と話した古川さん。「出会い、足りない部分を埋め合い、2人だからこそ見えてくる未来、それを可能にする未知数の愛のエネルギー、そして、そうしなければ生きていけない人間の弱さ、はかなさ。両極端のテーマを盛り込み、曲を書きました」と明かす。

 周囲からは「いいね」と褒められることが多いといい、「わりといいものができあがったんじゃないかなと思います!」と手応えを口にした古川さん。これからも音楽活動を大事にしていきたいといい、「作詞・作曲をやらせていただいているので、そのとき、そのときに感じたものをちゃんと作品として届けられる。ライブもすごく好きで、定期的にやらせていただいているので、俳優活動とともに並行してやれたらいいな」と話す。

 ◇映像作品での活躍続く 「もっともっと頑張りたい」

 昨年は、窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」で、音(二階堂ふみさん)の歌の先生(ミュージックティーチャー)である御手洗清太郎(みたらい・きよたろう)を演じ、注目を集めた古川さん。今年は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」でテレビドラマ初主演を飾ったほか、現在放送中の連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖(はくじょう)ガール~」(日本テレビ系)への出演が決まるなど、映像での活躍も続いている。

 そんな現在について「すごく恵まれているなという感覚」と表現し、「変わらずもっともっと頑張りたいな。上を目指したいなと思います」と意気込みを語った古川さん。どの撮影現場でも、「すごく勉強をさせていただいている」といい、今作の撮影ではラブストーリーにおいての“きれいな見せ方”に難しさを感じた。

 「監督が、特に手の表現にこだわられていて、手の寄りの撮影が多かったです。どうやったら美しい見え方になるのか難しかった。あまり意識したことがなかったので新鮮な感じでした」

 そんな手の表現に加え、視聴者をキュンキュンさせるような描写も多いという今作。「距離が近くて、『誰かを守る』とか『君のために頑張る』というような相手に向ける視線にキュンとする画になっているのかな?」と話す。

 最後に、視聴者に向けて「サスペンスとしてもすごく緊張感があって、次が気になる内容で、そこでも満足できると思います。キュンキュンさせる部分とのバランスが絶妙な作品だなと思いますので、見ていただけたらと思います」と視聴者に呼びかけた。

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