青木瞭:“ニチアサ”から“ニチヨル”へ エスパーダが「真犯人フラグ」でSEに “真犯人”のヒントは?

連続ドラマ「真犯人フラグ」に出演中の青木瞭さん
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連続ドラマ「真犯人フラグ」に出演中の青木瞭さん

 8月に最終回を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダーセイバー」(テレビ朝日系、2020~21年)で、仮面ライダーエスパーダ/富加宮賢人を演じていた青木瞭さん。西島秀俊さん主演の連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系、日曜午後10時半)に出演している。「ドラマに続けて出演するのは初めて」という青木さんに、仮面ライダーを終えての現在の心境、「真犯人フラグ」について話を聞いた。

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 ◇思い入れの強い「セイバー」のエピソードは…

 青木さんは1996年2月26日生まれ、神奈川県出身の25歳。2016年に芸能デビューし、翌年、秋元康さんがプロデュースする劇団「劇団4ドル50セント」の劇団員に。2018年からミュージカル「テニスの王子様」サードシーズンの手塚国光役で人気を博し、そして、「仮面ライダーセイバー」のオーディションに合格し、エスパーダ/賢人役を約1年間好演した。

 6月の「セイバー」本編撮了から約4カ月。「さびしいですね」と現在の心境を吐露する。「仮面ライダーの撮影は基本朝4時起きで、それがなくなったのは正直うれしいのですが……(笑い)。そんな早起きが毎日続いても、撮影は、眠気も疲れも忘れるくらいすごく楽しかったんです! 撮影が終わってしばらくたちますが、1年間染みついた感覚なので、毎日起きる感覚は抜けないですね。今でも4時に起きてしまうことがあります(笑い)」。

 来年には「セイバー」の続編となるVシネマ「仮面ライダーセイバー 深罪(シンザイ)の三重奏(トリオ)」も控えており、「セイバー」の物語はまだ終わっていないが、1年間を通して思い入れの強いエピソードを尋ねてみた。

 「やっぱり、(賢人が一度消滅した)13章は一生忘れられない回ではあるのですが、今回あえて違う回を選ばせていただくと、最終章(47章)ですね。飛羽真(内藤秀一郎さん)の本屋で、賢人が『俺もここで働かせてくれないか? 飛羽真の物語を世界中の人に届けたい』ってものすごい笑顔で言ったのですが、もともと笑顔を見せることが少なかった賢人が、大親友の前でようやく自然体で本音を漏らしたシーンになっていて印象深いです」

 該当シーンは「深罪の三重奏」の“伏線”にもなっているようで、「(本編の8年後を描く)深罪の三重奏で賢人は翻訳家になっているのですが、それは“飛羽真の物語を世界中の人に届けたい”という夢を翻訳家という形で実現させているからなんです」と明かした。

 そんな飛羽真を演じる「セイバー」主演の内藤さんとは同い年で、「セイバー」のキャストの中では一番仲が良いという。プライベートでもよく連絡を取り合っているといい、「本当に何を話しているか思い出せないくらいのくだらないことから、仕事の話まで連絡を取り合っています」と笑う。“刺激”も受けるといい、「彼は1年間主役で培ってきたものがあるので、それを超えるくらい頑張らないとっていうのは仲が良いからこそ思います。これからも、ずっと切磋琢磨(せっさたくま)していきたいです」と語っていた。

 ◇「セイバー」と「真犯人フラグ」に共通点アリ?

 人気ドラマ「あなたの番です」シリーズのスタッフが再集結した“予測不能のノンストップ考察ミステリー”「真犯人フラグ」に出演中の青木さん。佐野勇斗さん演じる若手実業家・橘一星が設立したベンチャー起業「プロキシマ」のシステムエンジニア(SE)・金城三伸(きんじょう・みつのぶ)を演じている。三伸はプロキシマの創業メンバーであり、一星の最も仲の良い友人。青木さんは「一星とは上司と部下の関係であり、互いに心を開いている親友でもあり、一星のことを支えている。一星が落ち込んだりしていたら、いち早く気づいて励ますような人物です」と紹介する。

 三伸と一星の関係性を聞いて、思い浮かんだのは賢人と飛羽真との関係性だ。青木さんも「僕もそれちょっと思ったんですよ!」と笑う。続けて、「主役をやりたい気持ちはもちろんありますが、僕は(主役を)支える役が合っているんじゃないかなって、今回の役に出合って改めて思いました」と話す。

 「(プライベートでも)人の相談事に乗ったりすることが昔からすごく多くて。だいたい“聞き役”なんですよ。逆に自分は悩み事があっても、一人で抱え込んで解決するタイプで……そこは賢人そっくりですね(笑い)。でも、そういった経験を役者の糧にできていければいいなって思います」

 考察も白熱している「真犯人フラグ」だが、キャストもそれぞれの役どころしか聞いておらず、先の展開が全く予想がつかないという。「キャスト同士でも考察をしているのですが、プロデューサーさんたちがそれを見て笑っているくらいで、本当に何も教えてもらっていないんです……」と笑う。

 「でも……」と続け、「考察しすぎてしまうと疲れると思うので、視聴者の皆さんにはドキドキ感を楽しんでいただければと思います」とコメント。「連続のクールでドラマに出させていただくのは初めての経験なので、誰か一人でも印象に残るように頑張ります!」と意気込んでいた。

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