カムカムエヴリバディ:安子&るいがついに再会 「I love you」のシーンは「完全に一発本番」 「I hate you」へのアンサー

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第111回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第111回の一場面 (C)NHK

 上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。4月7日放送の第111回では、安子(森山良子さん)とるい(深津さん)が約50年の年月を経てついに再会。るいが、抱擁した安子に「I love you」と“告白”し、歯車が狂い続けていた母娘関係が、ようやく雪解けを迎えた。

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 同シーンでは、錠一郎(オダギリジョーさん)やトミー(早乙女太一さん)らの演奏に乗せて、るい(深津さん)が「On the Sunny Side of the Street(オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート)」を熱唱する中、ひなた(川栄さん)におぶられた安子が会場に姿を現した。るいは涙ぐみながらもパフォーマンスを続け、歌い終えると安子と抱擁を交わした。

 演出を担当した安達もじりさんは「音楽を介して再会というのが、初期の頃から脚本の藤本(有紀)さんのプランにあり、想定してはいましたが、実際に台本をいただき、読むだけで感情を揺さぶられました。音楽が大事になると思い、ジョーやトミーの演奏も絡んでくるので、準備が必要でした」と振り返る。

 通常の収録は3台の収録機で行っているが、安子、るい、ひなた(川栄さん)のそれぞれの表情を一発撮りするため、同シーンの撮影には4台の収録機を用意した。「どれくらいの声量でせりふを言うかも、やってみないと分かりませんでした。現場は、完全に一発本番で撮るという緊張感でいっぱいでした」と現場の雰囲気を明かす。

 抱擁するるいが安子に投げかけた言葉は「I love you」。幼少期のるいが、安子を拒絶した際に放った「I hate you(大嫌い)」があったからこそ、より2人の再会を劇的にする象徴的な一言となった。

 この一言に込められた意味について「藤本さんが『I hate you』へのアンサーであり、藤本さんもこの『I love you』のために、『I hate you』を言わせたんだと思うぐらい、迷いなく書いてこられたせりふでした。待ち焦がれていたせりふだったので、非常に大切なせりふだと思って撮影させてもらいました」と語る。

 深津さんとは「言い方のトーンなど、どういう形でお母さんに伝えるべきか話した」上で撮影に臨んだことを明かした。

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