小日向文世:「嫌われ監察官 音無一六」連ドラ化に「びっくり」 遠藤憲一「温かさが魅力の作品」

連続ドラマ「嫌われ監察官 音無一六」で主演を務める俳優の小日向文世さん(左)と、遠藤憲一さん(C)テレビ東京
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連続ドラマ「嫌われ監察官 音無一六」で主演を務める俳優の小日向文世さん(左)と、遠藤憲一さん(C)テレビ東京

 俳優の小日向文世さんが主演を務め、遠藤憲一さんも出演するテレビ東京の連続ドラマ「嫌われ監察官 音無一六」(金曜午後8時)が、5月6日からスタートする。これまで6回のスペシャルが放送されてきた人気シリーズの連ドラ化で、小日向さん演じる監察官・音無一六(おとなし・いちろく)が、鋭い観察眼とひらめきで、難事件を解決へと導いていく姿を描く。「そろそろ終わるのかなと思った矢先に連ドラでびっくりした」という小日向さんと、一六の弟・万丈二六役の遠藤さんに、今作への思いを聞いた。

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 ドラマは、「科捜研の女」「相棒」シリーズ(共にテレビ朝日系)で知られる戸田山雅司さんが脚本を手掛ける。監察官とは、“警察の中の警察”の異名を持つ、警察官の職務及び、私生活に不正がないかを調べる役職。しかし、小日向さん演じる音無は監察官でありながら捜査に介入し、捜査現場を荒らされ怒り狂う刑事たちの猛抗議にもひるむことなく、己の正義を貫き、我が道を突き進んでいく……。

 2013年に第1弾が放送され、過去6回の2時間スペシャルを経ての連ドラ化。68歳の小日向さんは、「一六の役は結構、せりふとの闘いです。連ドラ決定のうれしさもありつつ、ハードな撮影の日々がこれから続くだろうなと覚悟しています。気分はチャレンジかなと……」とコメントしていた。

 連ドラには、遠藤さんをはじめ、田中美佐子さん、小野武彦さん、堀内敬子さんといったシリーズおなじみのキャストも集結。遠藤さんが一六の弟でなぜかいつも事件捜査に首を突っ込むタクシードライバーの二六、田中さんが一六の上司で警務部長・千住遼子、小野さんが元署長で今は居酒屋「みつる」の店主・二宮満、堀内さんが一六の相棒で巡査部長の溝呂木三花役でそれぞれ続投する。

 また、新レギュラーとして古川雄輝さんが出演。警察の中でもトップクラスの役職につく副総監・四堂孝文の息子であり、若くして巡査部長を務める四堂厘太郎を演じる。

 「スペシャルは実質10日くらいの撮影だったので、連ドラではレギュラーメンバーと2カ月以上いられて、エンケンともこうやって毎日会えるから楽しい!」と笑顔を見せた小日向さん。「ただ、しんどい方が大きいかも……(笑い)」と本音を漏らす。

 5回目のスペシャルから加入した遠藤さんは、「(小日向さんのセリフは)難しい言葉があるので、毎回覚えるのが大変だろうなと思って。現実問題、大変ですよね」と話しながら、「これだけ先輩が頑張っているんだから、『自分も頑張らなきゃ』と勇気がもらえる。その一生懸命な姿を尊敬しています」と刺激を受けている様子だ。

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 小日向さん演じる一六と、遠藤さん演じる二六は、兄弟だがあまり似ていないという設定。遠藤さんによると、「僕の役はふざけまくっている役で、小日向さんの役は几帳面な役」。小日向さんは、「あまりにもキャラが違うものだから、一緒にいるとそれぞれのキャラが引き立って面白い」と話す。

 小日向さんと遠藤さんのシーンでは、アドリブが求められることもあるといい、遠藤さんは「アドリブ合戦になるのでハラハラしながら。僕はゲラなので吹きまくっちゃって(笑い)。二人の掛け合いが楽しいです」と笑顔を見せる。

 数々の作品に出演してきたベテラン俳優の小日向さんと遠藤さん。互いにすごいと思っているところを聞いてみると、小日向さんは「エンケンはものすごい数の仕事をしていて。一番忙しいときは、四つの作品を掛け持ちしていたり、そのバイタリティーがすごい」と告白。

 一方、「(小日向さんも)一緒だと思うんだよね」と続けた遠藤さんは、「台本が難しいのに、一字一句ちゃんと間違えないようにしていく。自ら大変なところに行っているところがすごい」と話すと、小日向さんは「作家さんが一生懸命書いたものを崩せない。一個でも間違えると嫌なのよ、悔しい」と明かしていた。

 最後に、遠藤さんは「刑事ドラマって張り詰めた感じがあるけれど、この作品は温かさが魅力なんじゃないかな。皆、心の温かい芝居をする」とアピール。小日向さんは、「70歳を目前にして、こういう役をやらせてもらえるのはありがたいですね。この作品を連ドラとしてやり通すことができたら、この先もう少し頑張れるかなって感じです」と話していた。

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