悪女(わる):“麻理鈴”今田美桜のレトロファッション話題 Pが狙う「ちょいダサとおしゃれの境界線」

連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の一場面=日本テレビ提供
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連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の一場面=日本テレビ提供

 女優の今田美桜さん主演で放送中の連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(日本テレビ系、水曜午後10時)。原作は、女性向けマンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で1988~97年に連載された深見じゅんさんの「悪女(わる)」。1992年に女優の石田ひかりさん主演で実写化されていて、30年ぶりの再ドラマ化だ。今作では、今田さん演じる田中麻理鈴(まりりん)のレトロなファッションについて、視聴者から「可愛い」「個性的すぎる」などさまざまな声が上がっている。「ちょいダサとおしゃれの境界線を狙っています」と話すプロデューサーの諸田景子さんに思いを聞いた。

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 ◇ファッションの打ち合わせは3カ月以上前から 今田美桜のアイデアも

 ドラマは、運良く大手IT企業に入社したものの窓際部署に配属された麻理鈴が、クセ者社員らの抱える問題にぶつかりながら、出世の階段を駆け上がる姿を描く。

 第1話の麻理鈴は、社内で緑のスエットやベストを着用。第2話では、黄の“ニコちゃんマーク”が入ったベージュのスエットに緑のパンツを合わせた姿や、緑のチェックシャツに膝丈の茶色のズボン姿を披露した。麻理鈴の独特なファッションセンスにSNSでは、「服がどれも個性的で可愛い」「元気をくれる」「すごい色の服着てくるな」「令和に至っては何周かしてもうおしゃれなのでは」といったコメントが並んだ。

 麻理鈴のファッションについて、「すごく意識していた」という諸田さんは、3カ月以上前の昨年の12月から、かなりの時間をかけて打ち合わせしたという。麻理鈴は、上京して間もない新入社員で、金銭的に苦労している人物のため、テーマに「お母さんのお古とファストファッションのミックス」を掲げた。

 「ちょうど時代が1周して、80~90年代のお母さんのお古みたいなものがアイテムとしてはやっています。そういうファッションが好きな人からすると麻理鈴はおしゃれだけど、ぱっと見はちょっと古臭くダサい、みたいなイメージです」

 世間で今田さんはおしゃれなイメージだが、「麻理鈴に親近感を持たせたいので、ちょいダサとおしゃれの境界線を狙っています」と語る。

 麻理鈴のファッションについては、今田さんと打ち合わせを重ねたといい、「今田さんにもアイデアをいただきました。例えば、ローファーに靴下というのは今田さんからのアイデアです」と語る。

 ◇働く上での迷いやモヤモヤを「麻理鈴で吹き飛ばして」

 麻理鈴は積極的な性格で、さまざまな困難に立ち向かっていくキャラクターだ。諸田さんは、周囲から自身の新入社員時代と麻理鈴が似ていると指摘されることもあると明かし、「がむしゃらに頑張るところ、猪突(ちょとつ)猛進なところが似ていると言われます。麻理鈴の頑張る姿は、自分が新入社員の時の忘れていた気持ちを思い出させてくれる存在です」と笑顔を見せる。

 今作で麻理鈴に込めた思いを聞くと、諸田さんは「麻理鈴は人を否定せず、背中を押してくれるキャラクターです。働く上で日々迷ったり、モヤモヤしたりしていることを、麻理鈴を見て吹き飛ばしてほしいです。いろいろな働き方があるけれど、働いている時間を楽しんだら、人生はもっと楽しくなるかも……と麻理鈴が背中を押せる存在になれれば」と話した。

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