吉高由里子:テレ朝の連ドラ初主演 北村匠海と10歳差ラブストーリー 大石静脚本「星降る夜に」

2023年1月期放送の「星降る夜に」に出演する吉高由里子さん(左)、北村匠海さん=テレビ朝日提供
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2023年1月期放送の「星降る夜に」に出演する吉高由里子さん(左)、北村匠海さん=テレビ朝日提供

 女優の吉高由里子さんが、2023年1月にスタートする連続ドラマ「星降る夜に」(テレビ朝日系、火曜午後9時)で主演を務めることが7月23日、発表された。吉高さんは、産婦人科医の雪宮鈴(ゆきみや・すず)を演じ、北村匠海さん演じる10歳年下の遺品整理士、柊一星(ひいらぎ・いっせい)とのラブストーリーを描く。脚本は、吉高さんが紫式部役で主演する2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」も担当する大石静さん。吉高さんがテレビ朝日のドラマに出演するのは「PS-羅生門- 警視庁東都署」(2006年)以来17年ぶりで、連続ドラマの主演は初めて。

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 吉高さんの演じる鈴は、勉強家で優秀な医師だが、誰にも弱音を吐けない孤独を抱えている。一方、一星は、生まれつき聴覚がなく、手話や筆談、スマートフォンやジェスチャーで会話をする。両親を学生時代に亡くし、遺品を片付ける中で遺品整理士と出会う。その仕事に感銘を受け、自らも遺品整理士となった。

 2人は、鈴が息抜きのため訪れたソロキャンプ先で出会う。音のない世界にいながらも、人生を楽しんでいる一星に対し、窮屈に生きてきた鈴の心はどんどん明るくなっていき……というストーリーが描かれる。

 ドラマは、テレビ朝日が10月から火曜午後9時台に新設するドラマ枠で放送される。メインの監督は、映画「白夜行」(2011年)や「神様のカルテ」シリーズなどの深川栄洋さん。「おっさんずラブ」シリーズの山本大輔さんも監督として参加する。

 ◇大石さんのコメント

 2021年4月期に放送した「あのときキスしておけば」の台本を執筆している頃、貴島(彩理)プロデュ―サーから、この企画をやらないかというお話をいただきました。貴島Pは学生時代に手話サークルに所属されていた経験があり、長い間温めてこられた企画だそうです。私もそれから取材をしたり、音のない世界を経験したりしながら、一緒に物語を作ってきました。

 当たり前の価値観の向こう側にあるかもしれない“真実”を求めて、ドラマを作っているのだと、私は常日ごろから思っています。このドラマは産婦人科医の女性と、遺品整理士のろうの青年のラブストーリーですが、青年は音のない世界に生きているからこそ、逆にのびやかで、感情豊かで、自由な魂の持ち主です。固定観念を鮮やかに飛び越える、10歳年下の青年との出会いによって、ヒロインも閉ざしていた心を次第に解放させ、自分らしさを取り戻していきます。

 吉高由里子さんとは2度目の連ドラで、この先、大河ドラマもご一緒する予定ですが、彼女は美ぼうで華やかなだけでなく、孤独な心を胸にしみるリアリズムで表現できる稀有(けう)なる女優さんです。この閉塞(へいそく)した時代を生きる“できる女の孤独”を、今回もしみじみと表現してくれると思います。平安時代に行くとしばらく戻って来られませんので、吉高さんの才能とすてきさを現代劇で思いっきり味わっていただきたいと思いながら書いています。

 北村匠海さんとは初めての仕事ですが、「君の膵臓をたべたい」で彼を知った時の衝撃は忘れられません。色っぽさと透明感が同居していて、シビレました。あの映画の頃よりずっと大人になった北村さんが、今回、強気でわがままで、一直線で、既成の価値観を軽々と超えていく、ろうの青年を、どのように演じてくれるのか、楽しみにしています。

 “命の始まりと終わり”をつかさどる産婦人科医と遺品整理士の、星降る夜の宿命の出会い、そして恋。テレビ朝日火曜9時の“新枠”ということで、2023年幕開けにふさわしい記念すべきドラマとなるよう、頑張ります。このドラマが提示する新しい価値観が、日本の中だけでなく、国境を超えて世界中の方に届くことを祈りながら……。どうぞ、ご期待ください。

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