結木滉星:「テッパチ!」嫌みな先輩自衛官・野村は「楽しみながらやっている」 役作りで8キロ増量 主演・町田啓太との撮影エピソードも

連続ドラマ「テッパチ!」で先輩自衛官・野村晴樹役を演じる結木滉星さん
1 / 3
連続ドラマ「テッパチ!」で先輩自衛官・野村晴樹役を演じる結木滉星さん

 俳優の町田啓太さん主演の連続ドラマ「テッパチ!」(フジテレビ系、水曜午後10時)が放送中だ。ドラマは陸上自衛隊が舞台のオリジナル作品で、町田さん演じる国生宙らの自衛官候補生の期間が描かれた第1部が完結。8月17日放送の第7話からは、本隊に配属された宙たちが現場で任務に当たる姿を描く第2部がスタートした。普通科隊員となった宙を待ち受ける先輩自衛官・野村晴樹役を演じる結木滉星さんに、野村役の役作りや撮影エピソードなどを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇演じるのは“嫌なやつ” 「楽しみながらやっています」

 「テッパチ!」は陸上自衛隊を舞台に、青年たちの成長と熱い思いを描く2部構成のオリジナル作。挫折を経験し、“やけっパチ”な人生を送る宙が、生半可な気持ちで入隊した陸上自衛隊で、身を守る鉄帽“テッパチ”をかぶるにふさわしい一人前の自衛官を目指す。結木さん演じる野村晴樹は、班内で年齢は一番年下だが優秀で、ちょっと嫌みな性格というクセのあるキャラクターだ。
 
 第2部からの参加ということにプレッシャーを感じていたという結木さん。ただ、メンバーもガラリと変わるため、「2部ならではの空気感、色のようなものは出していきたいなと思っていました。みなさんと実際に会ってみたあとの空気感を大事にしたかったですね。野村は先輩でもあるし、『引っ張っていく』という思いでやりたいなと考えていました」と撮影前の思いを明かす。

 野村は「上にはいい顔をして、後輩には厳しい。嫌みな性格」だといい、台本を読んだときの最初の印象は「“嫌なやつ”でしたね」と笑う。ただ、ひねくれてはいるものの、「実際はいいやつだし、人付き合いが下手なだけで、チームとしての誇りも、自衛官としての誇りもちゃんと持っている。だから嫌なやつで終わるのではなく、愛されて、いじられるようなキャラクターになった方がいいなと思っていて、そこは意識して演じています」と結木さん。「町田くんも気にかけてくれて、率先して『台本、こうしない?』と言ってくれるからすごく助かっています。ただの嫌なやつで終わらないようにしてくれているので、ちゃんとそこに応えなきゃ、という思いがあります」と語る。

 野村役を演じるうえで、そのバックボーンにも思いをはせた。「なんで自衛官を目指して、そういう性格になったのか……。過去にいじめられて、弱い自分が嫌で変えたくて、本気で自衛官を目指したんだというふうに考えたんです」と、役作りについて振り返る。

 そんな野村を演じるのは「楽しいですよ」と笑顔もみせる。「かき回しているというか、アクセントになっているので、そこは楽しみながらやっています。自分が楽しくならないと視聴者の方も笑えないと思うので、楽しくやっていますね」と充実感をにじませる。

 ◇筋トレと食事で8キロ増量

 役作りでは、先輩自衛官として説得力を持たせるため、筋トレで体作りに励んだ。「撮影が始まる2カ月前ぐらいから、ちゃんとジムに行き出して、パーソナルトレーナーもつけて。もともとは維持程度に家でYouTubeを見ながらやっていたんですが、限界があるので。やっぱり太くなったし、体重も8キロぐらい増えました」と成果を明かす。
 
 筋トレに加えて食事も回数を増やし、体を大きくしたといい、「1日5食、無理やり食べて。やっぱり筋トレだけだと大きくはならないんです。なかなかしんどいです(笑い)。今は撮影に入ったので5食は難しいんですけど、そのぶん筋トレに負荷をかけています」と説明する。「第2部からの出演だし、自衛官になっている身なので、第1部の人よりひょろく見えないようにと……。特に町田さんがガタイがいいぶん、町田さんが筋トレすればするほど、プレッシャーがかかっていました(笑い)」と役作りを語る。

 空き時間にも、セットとして用意されたジムを使って筋トレに励んでいるという。町田さんら共演者とは、筋肉の話で盛り上がったり、お互いの筋肉を触ったり……と楽しい時間を過ごしている。「僕、男子校だったんですけど、毎日学校に来ているような感覚で、すごく楽しいです。カメラが回っていないときも和気あいあいとくだらないことをしゃべっていて……。基本的に笑っていることが多いですね」と結木さん。主演の町田さんについては「『いい作品にしよう』という熱意がすごくある方で、プロデューサーや監督とひたすら話しているんです。自分の思ったことを素直に言えて、かっこいいなと思います」と印象を話す。

 ◇残りの20代は「自分らしく生きられたら」

 そんな結木さんは現在27歳。残りの20代で成し遂げたいことを尋ねると、「年を重ねるごとに徐々に役の幅も増えていると思いますし、だからこそ、やったことのないサイコパスな役は演じてみたいとは思います」と願望を明かしつつ、「でも、逆に20代ももう少ししかないので、今をすごく楽しく、自分らしく生きられたらいいな、という気持ちの方が強いですね」とほほ笑む。

 最後に、改めてドラマの見どころを聞くと「第2部になって、うるっとくるシーンも多く、すごく人間ドラマが強調されていると思います。第2部ならではのチーム感もしっかり画面を通して出ていると思うので、そこは見てほしいですね」と結木さん。演じる野村についても「物語が進むにつれ、一つのスパイスとしてちょっとかき回している部分もあるので、そこは注目してほしい。野村自身がこのチームにどうやって溶け込んでいくのか、注目してほしいなと思います」と語ってくれた。

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事