はたらく細胞!!
01「たんこぶ」
12月13日(金)放送分
アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛役、「北斗の拳」のラオウ役などで知られる故・内海賢二さんの声優としての偉業を追うドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」(榊原有佑監督)が9月30日に公開されることを受けて、神谷浩史さん、大塚明夫さん、下野紘さん、小西克幸さん、佐倉綾音さんら声優陣がコメントを寄せた。
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神谷さんは「声優業界の黎明(れいめい)期を支えていたのは個性の塊みたいな人たちばかりで、内海さんは間違いなくその筆頭だ。僕たちはその偉大な先輩たちと比べられ劣等感を抱きながらも、誇りを持って仕事をしている。先輩たちが見せてくれた背中や先輩から受け取った言葉は、僕たちの中で希望となって生き続ける。この作品からも新しい希望を受け取れた気がする」と話している。
石川界人さん、井上麻里奈さん、岡本信彦さん、置鮎龍太郎さん、小野友樹さん、甲斐田裕子さん、佐藤拓也さん、田中敦子さん、畠中祐さん、代永翼さんもコメントを寄せている。
「その声のあなたへ」は、主人公の新人ライターが内海さんを生前からよく知る声優陣の証言を通して、内海さんの仕事、声優という職業の変遷をたどるドキュメンタリー。証言者として野沢雅子さん、神谷明さん、柴田秀勝さん、戸田恵子さん、羽佐間道夫さん、浪川大輔さん、水樹奈々さん、山寺宏一さん、逢田梨香子さん、伊藤昌弘さん、杉山里穂さん、和氣あず未さん、勝杏里さん、かないみかさん、谷山紀章さんらが出演。内海さんの妻であり、声優業界の初期から活躍してきた野村道子さんも出演する。
内海さんは、「鋼の錬金術師」のアレックス・ルイ・アームストロング役、「魔法使いサリー」のパパ大王役など多くの作品で人気キャラクターを演じ、洋画の吹き替え、ナレーターとしても活躍。2013年6月に75歳で亡くなった。映画は、声優陣によるインタビューパートとドラマパートで構成され、内海さんの偉業を追うと共に、声優業界黎明期の苦労、声優業の魅力に迫る。映画「平穏な日々、奇蹟の陽」「栞」などの榊原さんが監督を務め、ウェブサイト「アニメイトタイムズ」の全面協力のもと製作される。
僕は実際に内海さんにお会いしたことがあるわけではありません。しかし内海さんのお話は先輩方から脈々と業界内外問わず語り継がれていました。内海さんのような方がいらっしゃったからこそ、今の声優業界があり声優という仕事があるのだと、この映画を見ることでさらに深く知ることができました。この映画は僕ら声優のバイブルになると思います。
出演された皆様が仰る通り、現場でご一緒させていただいた内海賢二さんは正に太陽のように全てを明るく照らし包み込んでくださる方でした。笑顔で野村道子さんと寄り添うお姿がとても愛らしく本当にすてきで憧れていました。この偉大な先輩方がいたからこそ、今日の声優業界が存在し、今や多くの人が憧れる職業にまでなったのだと改めて強く実感しました。先輩方に恥じないよう、これからも声優という職業に誇りを持ってお芝居に励んで参ります。
ああ! 会いたくなっちゃった! 10代の頃いつも聴いていたラジオ番組のラジオドラマコーナー。劇団未来劇場の皆さんが演じてらしたのかな。一度聴いたら忘れられないあの声が縦横無尽に大暴れして、毎週楽しみにしてました。もちろんサリーちゃんのパパで、ヨイショでラオウな内海さんなんだけど……。
忘れもしない23歳の夏、当時通ってた文学座研究所の仲間と四谷三丁目の庄やで呑(の)んでいた時、奥の席からあの声が聴こえてきてそれはそれは興奮したものです。まだヒヨコにもならない卵だった僕ら、内海さんは気さくに声をかけてくれた。あったかかった。もう40年くらいたつのだな……。
私も60歳を越えた今、スタジオで後輩たちがのびのびと演技できるようにと冗談を言ってみたりするのですが……スベるばかりでかえって緊張させているようです。ストリートファイターのスタジオでベガを演じる内海さんが打撃を放つアドリブで「ベガっ!!」と仰った時、僕は吹き出してしまい、そのあと演技できませんでした。生涯忘れることはないでしょう。ありがとうございました。
声優・内海賢二さんへの愛やリスペクトを、数々の著名な役者の皆さんによるリアルなインタビューによって教えてもらえる作品でした。そして声優という職業とは何かというのを再確認させていただきました。一度だけでもお芝居をご一緒してみたかったです。
皆さんは笑顔で語る。存在感の塊みたいに豪快なのに、おちゃめでキュート、そんな“太陽”のような業界のレジェンドについて。「最近の若いやつは芝居がくせえよな」なーんて、言われたことも、私の中ではめっちゃ良い思い出として美化されてます(笑い)。
光栄にも、全国公開に先駆けて鑑賞させていただきました。何より「愛」にあふれたフィルムでした。内海さんのことを語る皆さんからあふれる「愛」。そのお話の中から感じる、内海さんの周囲を包み込むような「愛」。誰かが亡くなっても、後の人がその想(おも)いや思い出を語り継いでいきたくなる。そんな生き様を体現なさっていたのが、内海賢二さんなんだと感じました。鑑賞させていただいた僕自身も「愛」に包まれ、人として、声優として、たくさんのことを感じさせていただきました。ぜひ、多くの方に見ていただきたい作品です。
内海さんのあたたかさ、パワー、情熱、いろいろなことを思い出して、いつの間にか涙あふれました。この作品は内海さんの軌跡をたどると同時に、先輩方の貴重なインタビューを形として残してくれました。これから声優を目指す人に、今行き詰まっている人に、たくさんのヒントを与えてくれると思います。
社長から「これを見てコメントいただけませんか?」と依頼を受けました。事務所に長く所属しているにもかかわらず、会長とあまりお話をする機会がなく、もっとお話ししたかったなぁと今更ながら感じています。内海賢二という人間にもっと触れたかったなぁとそんな気持ちになりました。声優を志す方はぜひ見てください。そして、会長はまだ現役でした。
私たち若者声優が歩いている道には、年季の入った足跡がいつも見えている。先輩方が歩いたり、走ったり、地団駄(じだんだ)を踏んだりした軌跡である。この映画を通して私がまだ知らないこの業界のことをたくさん教わった。軌跡の理由とありがたみを知った。すれ違ったことしかない内海さんだったが、その存在感はすさまじかった。一度お話してみたかった。一度話したら、何度でもきっと話したくなるだろうと、この映画を見て殊更そう思った。内海さんという存在が与えてくださるものは、まだまだ大きい。
内海さんの、事務所の外まで響き渡るほどの豪快な笑い声が聞こえてくる度に、言いようもなく頼もしく感じ、お会いする度に元気をいただけた時のことを思い出します。先輩方の証言はどれも貴重で胸が熱くなるものばかりで、賢プロダクションに育ててもらった役者の一人として身が引き締まる思いでした。
誰もが知っていて、多くの人に愛されていた内海賢二さん。僕自身、初めての現場でお会いし、声優とはこうあるべきなんだと実感しました。一役者として、一人の人間として、自分は全然足りない、もっと精進しなければ……と思わざるを得ない映画でした。
私の中の内海賢二さんはまだ生きていらっしゃる……。映画を見た後、昔と変わらない優しさで「あっこ」と呼びかけてくださる声が聞こえて胸が熱くなりました。ダンディーでおしゃれなお姿、カッコいいお芝居、深くて温かい声、太陽のように明るくておちゃめな笑顔。愛犬家でいらして、時にはお仕事とお仕事の合間にお散歩のため帰宅されたり、ワンちゃんのアルバムを見せていただいたこともありました。
物心ついて初めて夢中になったアニメは「魔法使いサリー」。ある日サリーちゃんのパパとスタジオで夢のように出会い、いつも優しく接していただいてからの長い歳月、声優の先輩という枠を超えた圧倒的な存在感で、内海さんは今も私に寄り添ってくださいます。この映画を通して、たくさんの皆さんに、内海さんの人生の軌跡や築かれてきた声優界の歴史に触れていただけたらうれしく思います。
本当にドラマチックな人生。まさに役者として、声優として、劇的に生きた内海会長の姿を垣間見た映画でした。いろいろな人たちに見てほしい映画ですが、僕ら若手は、特にこの映画、見るべきだよなと、心から思いました。
改めて内海賢二さんという役者さんがいかに偉大ですごい人だったか、そしていろいろな方々から愛されているのかが分かる内容で、涙が止まりませんでしたし、内海さんに会いたくなりました。もっと僕自身もいろいろな現場でお会いして共演したかったと悔しくもなりました。そしてこの映像は、ぜひ今、声優を目指している人、なりたいと思っている人、応援してくださっている方、みんなにぜひ見ていただきたいです! いや絶対に見るべきです!!! なぜなら、この映画を通して、ここでしか聞けない大先輩方の貴重なお話を聞くことができて、改めて「声優」とは何なのかをもう一度考えることができるから! これからも頑張らなきゃと勇気をもらえる映画だと思います!
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