赤楚衛二:朝ドラ初出演で「思わずガッツポーズ」 「舞いあがれ!」で幼なじみの「生きづらさを抱える」貴司役

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に梅津貴司役で出演する赤楚衛二さん=NHK提供
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に梅津貴司役で出演する赤楚衛二さん=NHK提供

 女優の福原遥さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン岩倉舞(福原さん)と同い年の幼なじみ、梅津貴司役で出演している俳優の赤楚衛二さん。朝ドラ初出演となる今作について、また演じる貴司について赤楚さんが語った。

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 ◇演じる貴司は「心がきれいすぎる」

 赤楚さんは今作で朝ドラ初出演。出演が決まって「それはそれは本当にもううれしかったですね。思わずガッツポーズしました!」といい、「朝ドラといえば、皆さんが毎朝見ているドラマですし、僕のおじいちゃんおばあちゃんも見ていますので、出演することが恩返しになると思いました。半年間にも及ぶドラマというのは、なかなかありませんので、貴重な経験にもなるだろうなと思いました。頑張らなきゃとも思いましたね」と喜んだ。

 赤楚さん演じる貴司は、主人公の舞と同い年の幼なじみで、岩倉家の隣にあるお好み焼き屋「うめづ」の息子。気は優しく好青年だが、「普通」になじめない性格だ。幼いころに古本屋で詩と出合って「言葉」を紡ぎ出すことに興味を持ち、やがて舞にとって“心のオアシス”のような存在になっていく。

 赤楚さんは貴司について、「すごく優しい人。それでいて、押しつけがましさは一切なく、寄り添ってくれるようなタイプ。『普通』というものになじめず、疑問や生きにくさを感じています。かといって破天荒かと言われると、そうではありません。周囲に合わせることができて、心がきれいすぎる。だからこそ、苦しくて生きづらい」と分析。

 自身との共通点は「似ているかと言われるとわかりませんが、ちょっと人とは違うところに疑問を持つところや、『なんで、今、こういう気持ちなんだろう?』と自分と向き合って本を読むところなど、僕も俳優という仕事柄、自分と向き合うことが多いので共感できます」と語る。

 ◇ヒロイン福原遥は「周りの空気を柔らかく」かつ「芯の強さや覚悟を感じる」

 ヒロインを演じる福原さんについて、「共演は初めてです。ピュアで、純粋なイメージでしたが、そのイメージは共演しても変わりません。周りの空気を柔らかくするタイプで、かつ、芯の強さや覚悟というものをすごく感じました。すてきな人だなと思います」と印象を語る。

 作品全体の見どころを「登場人物それぞれに葛藤があって共感できる部分があるので、どのキャラクターにも寄り添って楽しむことができる作品だと思います。それぞれの親子の考え方や生き方、どちらも共感できるからこそ、そのすれ違いに苦しくなったり、ほっこりしたりするのだと思います」と紹介する。

 そして「貴司のような生きづらさを抱えている人は、現代にも多いと思うんですよね。情報過多の時代、良いこと悪いことが SNS などですべて見えてしまい、人とつながり過ぎているからこそ、器用にこなせてしまう。その分、悩んでいる方もたくさんいると思うので、そういう方たちにとって共感しやすいキャラクターではないかと思います。舞にとって支えになったり背中を押してあげたり、心のオアシスになれたらと思っています」と役どころを交えてメッセージを送った。

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